deepstreamHubがオープンソースのリアルタイムサーバdeepstream.ioをリリース

ドイツのスタートアップであるdeepstreamHubがdeepstream.ioをローンチした。デバイス常駐ノードによってクラウドアプリケーションや他ノードと通信するネットワークを必要とするアプリケーションのために設計された，オープンソースでスケーラブルなリアルタイムサーバプラットフォームだ。個々のノードがトピックをサブスクライブすることで，他のクライアントがトピックを公開するたびにデータを受信できる。ノードには関数を登録することも可能で，他のノードから呼び出すことができる。このdeepstreamHubプラットフォームは，他サービスのリソースとしても利用可能だ。

Mobile World LiveのSaleha Riaz氏との会話の中で，deepstreamHub創業者のYasser Fadi，Wolfman Hempel両氏は，10,000人以上の開発者がdeepstreamテクノロジを使って開発を行なっていることを明らかにした。Hempel氏はdeepstreamHubが提供する内容について，次のように説明している。

Slackなどのメッセンジャー，GitHubのような開発プラットフォーム，ソーシャルネットワーク，IoTエンドポイント，支払プロバイダやオープンデータセットとの，双方向のデータストリームを可能にする，サードパーティインテグレーション用のリッチでオープンなエコシステムです。

開発者はdeepstreamをインストールしたり，GitHubからコードをダウンロードすることができる。ソフトウェアの主言語はJavaScriptだ。

チュートリアルの入門編では，deepstream.ioサーバの始動方法や，deepstream.io javascriptクライアントを使ってWebページから簡単に接続する方法などが説明されている。

このチュートリアルでは，１個のテキストフィールドとインストール済みのdeepstream.ioクライアントと接続するJavaScriptを含んだ，簡単なindex.htmlページの作成方法が紹介されている。deepstreamのレコードはページに統合され，テキストフィールドにバインドされる。なおチュートリアルでは“レコード”を，“接続されたすべてのクライアントで同期する小サイズのデータ”という意味で使用している。

次にユーザは，index.htmlページを２つのブラウザウィンドウで(上のイメージで表示されているように)開き，一方のウィンドウのテキストフィールドに文字を入力する。テキストフィールドの状態変更はdeepstream.ioクライアントによってインストール済みのdeepstream.ioサーバにすぐに通信され，deepstream.ioクライアント経由で第２のブラウザ画面に通知される。Getting Startedページ上部のアニメGIFイメージが示すように，変更の内容はすぐに文字単位で通信される。

deepstreamにはAPI資料が完備している。Infoページにはdeepstream.ioコミュニティに関する情報やパフォーマンステスト，メッセージプロトコル，クライアントの動作仕様が説明されている。