Stack OverflowはDocumentationというWebサイトを新たにローンチした。開発者を対象とした,さまざまなソフトウェア開発のトピックに関するドキュメントの作成が可能だ。
特定の質問への回答を求めるStack Overflow Q&A Webサイトとは異なり,新しいWebサイトは,さまざまなプログラミングテクニックに対する,参考や解説のための資料の提供を目的としている。開発者が書いたオンラインマニュアルといったところだ。
ドキュメントはQ&A Webサイトから引き継いだ,およそ50,000のタグのリストによって分類される。当面はその中の,数百程度のタグにドキュメントが登録された状態でスタートする。ドキュメントのタグはトピックで構成される。それぞれトピックを説明する例があり,続いて構文,パラメータ,備考の各セクションが用意されている。例えば,現時点で最もトピックの多い(現時点で90,さらに増加中)Java Languageのタグには,Arrays,Streams, Strings, Generics, Lamda Expressionなどのトピックがある。Arraysのトピックには生成やソート,イテレート,比較,変換など,配列の操作に関する15の例が掲載されている。それぞれの例には通常,その技術機能の使用方法を説明するテキストとコードスニペットが含まれている。構文のセクションには文法に関する簡単な参照資料が,パラメータにはメソッドあるいはコンストラクタに与えるパラメータの情報が記されている。備考のセクションはオプションだ。
ドキュメントには誰でもコントリビュート,あるいはフィードバックの提供が可能である。どの例に人気があるのかを示す投票システムも用意されている。既存のQ&Aバッチや評価はDocumentationサイトにも拡張され,両Webサイトのポイントが加算される。
Documentationの改良には,MicrosoftやXamarin,Paypal,Meteor,Dropboxといったテクノロジ企業の開発者たちが参加している。将来的には他の企業からも,それぞれのテクノロジに関するマニュアルをStack Overflowに持ち寄るコントリビューションが期待される。
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