WSO2 MSF4J 2.0 にSpringおよびSwagger定義の生成サポート,ExceptionMapper,StreamingOutputが追加された。
WSO2 MSF4JはマイクロサービスをJavaで開発するための,オープンソースのフレームワークだ。先日リリースされたv. 2.0では,次のような点が改良されている。
- Springアノテーションとランタイムのサポート。マイクロサービス,インタセプタ,例外マップをSpring Beansとして記述できるようになった。
- Swagger定義の生成と Swaggerアノテーションのサポート。
- ExceptionMapperのサポート。マイクロサービスによってスローされた例外をHTTPレスポンスに結び付ける。
- StreamingOutputのサポート。呼び出し側に対する応答がどのようにストリームされるかを,開発者が管理できるようになる。
WSO2 MSF4Jの主な機能は次のとおりだ。
- Javaアノテーションを使用したマイクロサービスAPI定義。
- JAX-RSとJSR 250(アノテーション)のサポート。
- 他のWSO2開発,デプロイ,監視,スケーリングツールとのインテグレーション。
- WSO2 Data Analytics Serverとのインテグレーション。
- WSO2 Identity Serverとのインテグレーション。
- ロギングなどさまざまな目的のためにメッセージをキャッチするAPIインタセプタを同梱。
- WSO2 DevStudioによる開発。これにより,Swagger API定義からマイクロサービスプロジェクトを立ち上げることが可能になる。
- Netty経由のメッセージ転送。
- ユニークなメッセージIDによるリクエストの追跡が可能。
MSF4Jでマイクロサービスを開発するには,JavaクラスをアノテートしてAPIエンドポイントを定義した上で,ランナと合わせてデプロイする必要がある。基本的なHelloWorldを次例に示す。
@Path("/hello")
public class HelloService {
@GET
@Path("/{name}")
public String hello(@PathParam("name") String name) {
return "Hello " + name;
}
}
これを次のランナと合わせてデプロイすれば,
public class Application {
public static void main(String[] args) {
new MicroservicesRunner()
.deploy(new HelloService())
.start();
}
}
結果として,URL
curl http://localhost:8080/hello/world
から “Hello World
”が応答されるようになる。
WSO2 MSF4Jで開発されたマイクロサービスは,Mavenを使ってビルドし,Dockerコンテナにデプロイすることが可能だ。
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