OnionはJavaScript,Python,PHPなどをサポートする,5ドルの小型Linuxコンピュータを開発中だ。キックスタートキャンペーンでOnionは,このOmega2を“Wi-Fiを内蔵した世界最小のLinuxサーバ”と呼んでいる。
Omega2を見たJohn Biggs氏は,TechCrunch次のように書いている。
Columbusでこの小っちゃなボードを見て,かなりの感銘を受けました。この小さなものからコマンドラインが表示されるのはとてもクールですし,完全なモジュールとして自己完結している事実が信じられません。こいつを扱うためにプログラミングやその他のスキルが必要なのは明らかですが,ハードウェアハッキングを始めるにはよい方法です。
ComputerWorldでは次のように伝えている。
Omega2の基本モデルは64MBのRAMと16MBのフラッシュストレージを搭載しています。9ドルの“Plus”モデルには128MBのRAMと32MBのストレージに加えて,ストレージ容量を追加するためのMicroSDスロットが備えられています。どちらのコンピュータも580MHzのCPUを使用します。
Wayne Williams氏は,BetaNewsの記事でOmega2とRaspberry Pi Zeroを比較して,“Omega2は,ネットワーク接続デバイスのアプリケーション開発用に設計された同一価格のLinuxコンピュータですが,Wi-Fi(802.11 b/g/n)とフラッシュストレージをオンボードで備えている点がZeroとは異なります。”と記している。“Wi-FiドングルやSDカードを追加する必要はありません。”
ZDNetはRaspberry Pi Zeroとの比較について,
仕様上は[Zeroが]優位ですが,WiFiモジュールとフラッシュストレージを内蔵することで,OnionはOmega2をもっともシンプルな開発ボードとして市場に売り込もうとしています。Onionはまた,同ボードによる開発を容易にするために多数のサービスを開発するとともに,さまざまなアプリをOnion App Storeから提供しています。
Node-REDソフトウェアツールもサポートしているので,ドラッグアンドドロップのインターフェースによるプログラミング開発も可能です。コーディングに関しては,RubyやPython,PHP,Perl,JavaScript(Node.js),Bashといった,広く利用されているプログラミング言語をサポートします。
Onion Library Documentationには,C,Python,Node.JSと,Arduino Dockライブラリを使用したプログラミングの情報が提供されている。
Omega2は現在まだ開発中で,11月に一般提供が開始される予定である。OnionのKickstarterページとIndiegogoページで先行予約が可能だ。
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