PivotalはSpring Bootプロジェクトのバージョン1.3.8と1.4.1の更新を最近リリースした。
バージョン1.3.8は35のバグフィックスとSpringフレームワークやSpring Data、Jetty、Tomcatのような依存のアップグレードを含む。
バージョン1.4.1は、バージョン1.4以来最初のメンテナンスリリースだが, 150以上のバグフィックスとSpring IntegrationやHibernate、Jackson、Hazelcastのような依存のアップグレードを含む。
Spring Bootのウェブサイトでは次のように定義されている。
Spring Bootは"ただ実行する"だけでよい、スタンドアロンな製品段階のSpringベースアプリケーションを作成することを簡単にします。私たちは最小限の手間で始められるように、Springプラットフォームとサードパーティのライブラリに対して信念ある視点を持っています。ほとんどのSpring Bootアプリケーションはほんの少しのSpringの設定しか必要としません。
バージョン1.4に含まれる新しい機能は次のものだ。
- 起動時の失敗メッセージ
- 規約ベースのエラーメッセージ
- 拡張データサポート
- バナー画像
起動時の失敗メッセージ
新しいFailureAnalyzer
インタフェースは例外をインターセプトし、それらを人間が読める診断メッセージに変換する。たとえば、Spring Bootアプリケーションがすでに使われているアドレスを使おうとしたとき以下のエラーメッセージが出力される。
バージョン1.4.1で新しいことは、Springビーンが見つからない例外をインターセプトするFailureAnalyzer
のNoSuchBeanDefinitionException
インスタンスである。
開発者はまたFailureAnalyzer
インタフェースの自分自身のインスタンスを実装できる。
規約ベースのエラーメッセージ
ウェブサイトに出力するHTTPステータスコードをインターセプトする独自のHTMLエラーメッセージが書ける。たとえば/src/main/resources/public/error
に配置した404.html
(以下にある出力ページ)がHTTP 404ステータスコードを処理する。
バナー画像
デフォルトではSpringアプリケーションはすべて起動時にSpringロゴのアスキーアートを出力する。Spring Bootは現在*.jpg
や *gif
、*.png
であるどんな画像もアスキーアートに変換することで独自の起動時のバナーにすることを許可する。 ファイル名はbanner.*
で始め、/src/main/resources
フォルダに配置しなければならない。たとえば以下のように、標準のJavaロゴがアスキーアートとして自動生成される。
Spring BootアプリケーションのサンプルはGitHubにある。
今後の動向
Spring Bootチームは2016年末までにバージョン1.5のリリースを計画している。これはバージョン1.4までに完了できなかったプルリクエストを含むだろう。Spring Boot 2.0はSpringフレームワーク5に完全に統合されるように計画され、Java 8を必須とするだろう。
リソース
Spring開発者、Phil Webb氏とStéphane Nicoll氏、Josh Long氏は、直近のSpringOneカンファレンスでSpring Bootのキーノートを講演している。
Spring Bootのサンプルについてのより詳細な情報はSpringのGitHubリポジトリにある。
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