Visual Studioに拡張機能のための新しいWebサイトができた。Visual Studio Marketplaceと呼ばれるこのサイトは、Visual Studio、Visual Studio Code、Visual Studio Team Servicesの拡張機能を集約する。
現在、Visual Studioには7,000を超える拡張機能が利用できるようになっている。これら拡張機能のほとんどは、Visual Studio Galleryからインポートされたものだ。実のところ、VS Marketplaceに拡張機能を加える唯一の方法は、これまでのVS GalleryのWebサイトに拡張機能を投稿することだ。こうして分かれているのは、MicrosoftがうっかりVisual Studio IDE内で使われているAPIを壊してしまう恐れがあるためだ。Harysh Menon氏は次のように説明する。
おい、どうして2つの場所に行かせるんだよ、直接Marketplaceに公開させてよ。
そういう声が聞こえてきますが、何よりも、IDE内から拡張機能を使っている何千ものユーザーに影響を与えないようにしたいと私たちは考えています。彼らは今も古いGalleryサービスとAPIを叩いています。私たちはAPIトラフィックをMarketplaceにリダイレクトする前に、すべてのAPIが完全であることを確かめたかったのです。そのあとすぐに公開オプションを追加していくつもりです。CLIベースの公開や、拡張機能の説明にMarkdownファイルを直接使えるようにすることなど、長らく求められていた新しいオプションが含まれます。
VS IDEトラフィックがMarketplaceにリダイレクトされるまで、公開は引き続きVisual Studio Gallery上で行われます。しかし、いつでもMarketplaceの管理ページに移動できます(https://marketplace.visualstudio.com/manage/publishers/<publisherid> (<publisherid>部分は実際のpublisher idに置き換えること))。そして、拡張機能ドロップダウンの編集オプションを選択して、拡張機能を更新します。編集をクリックすると、Visual Studio Galleryの拡張機能の編集ページが表示されます。Visual Studio Galleryに対する拡張機能の追加や変更はすべて、Marketplaceと同期されます。
また、Visual Studio Codeには2000以上の拡張機能があり、Visual Studio Team Servicesには約300の拡張機能がある。
実のところ、Visual Studio Marketplaceは、拡張機能を共有するための共通サイトを作成するMicrosoftの3度目の試みだ。オープンソースコミュニティを作る最初の試みは、C#が一般的になる前、GotDotNetというサイトから始まった。GotDotNetには拡張機能以外にも、オープンソースプロジェクト、サンプルコード、記事、フォーラムが含まれていた。残念ながら、2005年にほとんど書き直されたにもかかわらず、サイトは遅くて使いにくかった。2年後には、オープンソースプロジェクトのためのCodePlexに置き換えられることになった。
そのあと2010年に、Visual Studio Galleryが導入された。ここではじめて、Visual StudioのWebサイトが実際にIDEと統合された(理論的には、Visual Studio内から新しいパッケージを追加することもできたが、そのボタンは、だれもメンテナンスしていない古いフレームワーク一覧に移動するだけだった)。その年の終わりには、NuGet(当時はNuPack)も導入された。
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