QConSF - 最高に輝くチームを作る

Industrial LogicのAlexandre Freire氏はQConSFで、最高に輝くチームを可能にするというタイトルで講演を行った。Modern Agileのフレームワークや、ブラジルのaward-winning houseの設立といった彼自身のチームとの仕事に基づき、Freire氏はいくつかのガイドラインを示した。

Freire氏は、本当のチームは”写真素材のよう”ではく、世の中の現実と向き合い、ライフとワークのバランスを取っているものだと確認することから始めた。彼はGallup調査を引き合いに出し、自分の仕事に熱中しているのは8人中1人だけで、8人中2人は積極的にやる気を失っていると言及した。そして、お互いを頼り合い、信頼し合うような、最高に輝くチームは存在するのだろうかと問いかけた。

素晴らしいチームの秘訣はスクラムではない。1つには、スクラムやXPなどのプラクティスは単純に本からコピーすると失敗するからだ。必要なのは、アジャイルの中にあるプラクティスを支える、文化と共有する一連の価値観なのである。

アジャイルフレームワークでサポートされているようなプラクティスに、下支えの文化を無視して従うことは、カーゴ・カルトを起こすようなものだ。本当にプラクティスの効果を得たいなら、根本にある価値観と原理が必要なのである。相補的なスキルと共通のビジョンを持った人々のチームを作るため、企業のリーダーは自分たちの仕事を真剣に受け止めなければならない。しかしながら、それ自体では最高に輝くチームを作るのには不十分だ。Freire氏はディスカッションの残りの時間で、最高に輝くチームに必要な要素を特定した。

Freire氏は従業員のエンゲージメントを促す4つのエリアについて述べた。Modern Agile フレームワークにある全ての要素だ。これらの要素は企業文化の形成に役立つ。

Freire氏が説明した最初の原則は”安全を必須条件にする”。彼はQConにおけるこれまでのセッションで、心理的安全を強いチームを作る重要な要素であると特定したものについて触れた。チームはあらゆる脅威、知覚した脅威や誘因から安全に感じる必要があるのだ。状態、確実性、自律性、関連性、公平性に対する人為的脅威は、本当の脅威と同じ反応を生理的に引き起こす可能性がある。

Freire氏は職場で心理的安全を高めるための方法をいくつか示した。”Stop Work Authority”カードは、害のある振る舞い - オフィスに冷たく入ってくるといったものから、同僚をいじめるものまで - を見た人は誰でも使えるものだ。彼はまたテールボードミーティングのコンセプトを紹介した。現場や緊急対応班でさっと集まって状況を確認し、安全と作業完了のためにそのとき何が必要かをリマインドするものだ。

加えて、Freire氏はミーティングをより心理的安全にするための案を紹介した。例えば他の人の話を聴くこと、互いの協力を促すこと、他の人のポイントをレビューしたりリピートすること、独占したり邪魔したりしないこと、気を配り、興味を持ち、中立的でいること。

“高速に実験＆学習する”はFreire氏が説明するModern Agileの2つ目の原則だ。失敗することを安全にし、実験周辺に仕組みを加えれば達成したいことが何かわかる。Zappos、Valve、NextJump、Spotifyといった多くの企業が独自の実験を通して働く新しい方法を発見した。これらの企業が行ったような実験を学べる一方、これらの文化を単純にコピーしただけではうまくいかない。代わりに、Freire氏は仕事のより良いやり方を探し出すために自身で実験してみるよう聴衆に働きかけた。同意とオペレーティングプロトコル(例えばThe Core Protocols)は文化が好奇心、学び、安全、顧客満足をサポートする出発点を見つけるのに役立つ。

3つ目の原則、”継続的に価値を届ける”は、顧客への頻繁なデプロイを促す。Freire氏は、変更がある度にコードをデプロイしても安全なようにすべきということだと述べた。

最後の原則”人々を最高に輝かせる”は、企業が人々をサポートするのに何ができるかを知るのに役立つもので、彼らが同社の利益を最優先にして行動するということを前提にしている。さらに、この原則は人々が素晴らしい仕事をするのに必要な信頼と環境を作り出すため、できることを最大限にするマネージャの仕事にフォーカスしている。マネージャのツールキットは定例のワン・オン・ワンミーティング、信頼の浸透、成功の決定、成功のお祝いといったことを含んでいる。