ノルウェーのブラウザメーカーOpera(中国の投資コンソーシアムに昨年買収された)がOpera Neonと呼ばれる新たな実験的なブラウザを発表した。
Neonは別のブラウザデザインを探索するためのものだ。OperaのエンジニアリングSVPであるKrystian Kolondra氏は、Neonのことを「自動車の未来を予測するコンセプトカーのように、Webブラウザの未来を予測した実験的なブラウザ、コンセプトブラウザです」と説明する。
Kolondra氏は、20年後ブラウザは新鮮味のないものになっている、ドキュメント中心モデルに結びついて、現在の人々がオンラインで交流する方法を反映していない、と主張する。Neonで変わっているのは主にビジュアルだ。基本部分には、WebKitからフォークして現在はGoogle Chrome、Opera、Amazon Silkで使われているのと同じ、Blinkレンダリングエンジンを使っているが、そのビジュアルは魅力的だ。
しかし、非常にわかりにくいところもある。デスクトップのように見えるけれどもそうではないウィンドウを表示し、デスクトップ壁紙をコピーしたようなスタートページから始まる。デスクトップにあるファイルやアプリの代わりに、円形のブックマークやバブル状のタブ、ビジュアルタブリストとして機能する右側の垂直タブが表示される。Kolondra氏はこれらをインテリジェントだと説明する。「まるで重力があるかのように、頻繁に使われるタブは上部に浮かび、重要でないタブは下部に沈みます」
左側には、他のページをブラウズしながらビデオを再生できるVideo pop-outや、Webページの任意の部分を切り抜いてギャラリーに保存し、後で使えるようにするSnap-to galleryなどのツールがある。しかし、Neonに追加された新機能のうち、おそらく最も明らかに役立つのは、2ページを並べてブラウズできることだ。
このブラウザはメインブラウザの代わりになるものではないが、Operaの新しいコンセプト実験を見るのはおもしろい。これはmacOSとWindowsで試すことができる。
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