Googleは最近、Google Cloud Platform(GCP)におけるMicrosoft Windows ServerとSQL Serverのサポートを強化すると発表した。Googleは現在、Windows Server Core用とSQL Server Enterprise Edition用の設定済みのイメージを提供する。Googleでは、SQL Server Enterprise Editionのサポートに加えて、High-availability (HA)およびDisaster Recovery (DR)計画をサポートする。それらのサポートは、SQL Server AlwaysOn Availability Groupsと、Windows Server上でVolume Shadow Copy Service (VSS)と統合された永続ディスクスナップショットによって提供される。
Googleは、2016年8月にSQL Server Standard Editionのサポートを発表した。現在、次に示す製品向けに、設定済みのEnterprise Editionイメージをベータ版としてサポートしている。
- SQL Server Enterprise 2016
- SQL Server Enterprise 2014
- SQL Server Enterprise 2012
これらのイメージを実装する顧客に対して、Microsoft Azureの価格設定モデルと同様に、分単位で料金が支払われる。顧客は、独自ライセンスを持ち出すこともでき(BYOL)、そこで、Microsoft Software Assurance(SA)契約を利用することができる。
別のクラウドでMicrosoft SQL Serverのワークロードを実行するというアイデアに対して苦労する可能性がある顧客に対して、Microsoftの前プログラムマネージャーであり、Googleの現シニアプロダクトマネージャーであるChris Sells氏は次のように提案する。
Googleの世界では、我々ははるかにオープンです。Googleでは、特定のやり方に固定せずに、ワークロードを実行するのに最適な場所になることを目指しています。我々のプラットフォームには、より優れたもの[ビッグデータとマシンラーニング]が一式そろっていると感じています。Google Cloud Platformは、Linux開発者であれ、Windows開発者であれ、すばらしい選択だと思います。
高可用性と災害復旧
エンタープライズHA機能またはDR機能に興味のある顧客向けに、GoogleはWindows Server Failover ClusteringとSQL Server AlwaysOn Availability Groupsをサポートしている。Googleでは、フォールトトレランス機能を提供するために異なる独立したゾーンを使用する場合も含め、顧客がSQL Server Availability Groupsを構成する方法についてのアドバイスを提供している。
バックアップとスナップショット
マイクロソフトは、WindowsオペレーティングシステムでVolume Shadow Copy Service (VSS)を提供している。VSSは、アプリケーションがディスクボリュームへの書き込みを続けている間にボリュームレベルのスナップショットを取得する方法である。
VSSは、Microsoftがサポートする、スナップショットを取る方法である。Googleは、以下の通りであるとして、VSSに対するサポートを提供する。
VSSはSQL ServerやExchange ServerなどのVSS対応アプリケーションの一貫性のあるバックアップを実行する場合に便利な機能です。そのとき、VM上で実行されているワークロードに影響を与えることはありません。
管理者は、Compute Engine管理コンソールを使用して、あるいはgcloud SDKとAPIを通してVSSスナップショットを作成できる。
GoogleはMicrosoftの技術への投資をWindows ServerとSQL Serverだけに限定しているわけではない。Googleはさらに、.NETアプリケーションのサポートに対する投資を発表した。サポートでは、IISとASP.NET 4.xをサポートするGoogle Compute Engine VM、NuGetのGoogleサービスライブラリ、Cloud Tools for Visual Studio、Cloud Tools for PowerShellが提供される。そして、ASP.NET Coreをサポートするために現在、準備中である。
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