ますます機能が低価格のバージョンに押し込まれるなか、Microsoftは常に、Visual Studio Enterprise Editionの高額な値札を正当化する方法を探し求めている。今年の新機能は「ライブユニットテスト」だ。
Visual Studioには以前から、ビルドのたびにユニットテストを自動実行するオプションがあった。ライブユニットテストはその次の一歩を踏み出すものだ。タイピングしているうちにテストを実行する。ファイルを保存する必要すらない。コードを変更するとすぐに、単体テストの実行がはじまるのだ。
成功/失敗/未検査のインジケーターとともに、コードカバレッジがライブでわかるようになっている。アイコンのオーバーレイで、テストが再実行されていることがわかる。アイコンをクリックすると関連するテストがリストされ、マウスオーバーでスタックトレースが表示される。
ライブユニットテストはNUnit、xUnit、MSTestをサポートする(ただし、後者の2つにはプレビューバージョンをインストールする必要がある)。今のところ、.NET Core、Universal Windows Apps、Xamarinはサポートされていない。MicrosoftのManish Jayaswal氏は「.NET Coreのサポートはロードマップにあります。でも、そのためのスケジュールはまだありません」と語る。
同じくMicrosoftのTanner Gooding氏によると、この遅れの一因は、.NET CoreのPDBシンボルファイルの変更にあるという。もともとWindows専用に設計されていたが、新しいクロスプラットフォームのPDBフォーマットで大幅に改訂された。
この機能をどこかで耳にしたことがある人もいるだろう。なぜなら、この機能を提供するのは、Microsoftが最初ではないためだ。Remco Software Ltd.のNCrunchも基本的に同じように動作する。ただし、NCrunchはずっと以前からあるプロダクトで、時間をかけてIDE統合を改善してきており、わずかなクリックで詳細なエラー解析を得ることができる。また、NCrunchには分散処理とパフォーマンスメトリクスも統合されている。Visual Studio Enterpriseでは、これらの機能は別のツールになっている。
真の価格比較はできないが、NCrunchは予算を気にする開発者にとってお手頃な価格だ。個人向けに159米ドル、企業向けに289米ドル/人という価格で、旧バージョンからのアップグレード割引もある。
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