eBayが新しいBuy and Sell APIを発表

eBayは最近、2つの新しいbuy and sell APIのリリースを発表した。これらのAPIは、サードパーティアプリケーションがeBay製品とよりよいインテグレーションができるようにすることを目的としている。eBayは10月19日にブログでいくつかの記事を掲載した。新しい売買APIが提供するハイライトだけでなく、SOAP（Simple Object Access Protocol）からREST（REpresentational State Transfer）まで企業が一通りAPIを使用する流れを網羅的に要約し、その間の超えなければならない壁のすべてを詳細に記述している。

eBayは、このリリースでBrowseとOrderの2つのbuy APIを導入した。Browse APIを使うと、eBayの商品から特定のものを検索したり、検索フィルタによりeBayの商品からマッチする商品のリストを検索することができる。sellの方では、eBayはAccount、Inventory、Fulfillment、Marketing、Analytics、Metadataの6つの新しいAPIをリリースした。Metadata APIには、販売税情報を取得するための特異なgetメソッドが用意されている。これは、様々なコンテキストに応じたメソッドを持つAccount APIに販売税のリソースがすべて存在することを考えると不要のように思われる。Analytics APIを使用すると、ユーザのマーケットプレイス地域やページトラフィック数などのeBayユーザプロファイルの基本メトリクスを取得できるが、エキサイティングな予測分析やデータモデリングはサポートされない。残りのAPIは、販売サイクルを通して在庫、注文履行などを操作するための多くの有用なメソッドを提供する。Marketing APIは、特に、売り手がいくつかの広告キャンペーンを作成し、うまく維持できるようにするための膨大な機能を提供する。

APIはすべてRESTfulで、JSONペイロードで、認証にOAuth 2.0を使う。このアップデートにより、eBayは、過去10年間のほとんどのAPIが使用していた標準に沿って機能を提供できるようになった。eBay Developers ProgramのシニアディレクタであるGail Frederick氏は「これらのAPIによって、開発者は迅速にインテグレーションでき、いつでもどこでもeBayからの購入できるようになる。私にとって、それはまさに既存概念の崩壊であり、eBay開発者にとっては飛躍的な進歩である。」とAPIについて述べている。時代遅れのAPIパラダイムではなく有力なAPIを活用し、購入と販売のプロセスに関するAPI機能を提供することにより、eBayが開発者コミュニティからよりアクセスしやすくすることをFrederick氏は望んでいる。

このリリースで、eBayは合計8つの新しいAPIを提供している。購買プロセスのあらゆる側面が、リソースとなるHTTPメソッドに細心の注意を払って組み込まれている。これは、特に新しい技術ではなく、全く新しいeBayエコシステムの採用であることは明らかである。eBayのシニアアーキテクトであるTanya Vlahovic氏は、自身のeBay技術ブログでAPIのリリースについて、「我々の目標は、購入者と販売者に価値と利益をもたらす開発者アプリケーションから成る大規模で強力なエコシステムを作ることである。」と述べている。eBayのウェブサイトは売買ツールとして非常によく知られているが、この機能がサードパーティのアプリケーションと動的にインテグレーションできるとはほぼ思われていない。eBayのAPIインフラストラクチャのアップデートにより、開発者コミュニティがeBayのデータによりアクセスしやすくなり、eBayが現代のAPI開発の世界に近づくことは確かである。