Visual Studio 2017 RCの最新リリースと同時に、.NET Core Toolsも更新された。このリリースでは、テンプレート、dotnet newコマンドの変更、多数のバグ修正など、いくつかの改善が行われている。.NET Core RC4で更新されたところに関して、MicrosoftのRich Lander氏が説明している。
dotnet new
コマンドは新しいテンプレートエンジンを使うように更新され、コマンドの一部が改善された。まず気をつけなくてはならないのは、dotnet new
コマンドはデフォルトでは何も作成しないことだ。dotnet new
コマンドを引数なしに実行すると、説明と利用可能なコマンドが一覧表示される。
新しいコマンドラインパラメータには、作成しようとするプロジェクトのターゲットディレクトリを指定する–o
オプション、そのプロジェクトのターゲットフレームワークを指定する–f
が含まれる。また、提供されるテンプレートのひとつにソリューションファイルがあるので、プロジェクトファイルの有無によらず、空のソリューションファイルを作成することができる。
.NET Coreチームは、開発者が簡単にカスタムテンプレートを作成、共有できるよう、テンプレートのUX改善にも取り組んでいる。これはRC4に含まれていないが、関心のある開発者はTemplate Engine リポジトリを見ることで、どんなものがあるのか確認できる。テンプレートのレイアウトと構造については、ここに説明がある。
.NET Core Dockerイメージはmsbuild SDKが使われるようになった。これは以前発表されたスケジュールからの大きな変更点だ(project.jsonからmsbuildへの切り替えは、当初VS2017RTMと同時の予定だった)。まだproject.jsonベースのSDKとの互換性が必要であれば、次のDockerイメージを探そう。
1.1.0-sdk-projectjson
1.1.0-sdk-projectjson-nanoserver
ソースコード、バイナリ、Docker イメージ、スタンドアローンインストーラーが、Windows、Mac OS X、Linux向けに提供されている。
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