Open API Initiativeが、2月末に予定しているImplementer DraftとともにOpenAPI 3.0のプレビューを発表した。
新しいOpenAPI 3.0仕様には、以下のような改善点がある。
- 図にあるように、仕様の全体構造がリファクタリングされて、再利用しやすくなる。
- JSONスキーマに、
oneOf
、anyOf
、not
のサポートを追加。 - パラメータにスキーマが利用可能に。
- Cookieパラメータが入り、dataFormパラメータがなくなる。
- Bodyパラメータに独自のエンティティを追加。
- Contentタイプがネゴシエーション可能に。
- 複数ホストに対応。
- セキュリティ定義の簡素化、強化。
- WebHookがコールバックメカニズムで記述できなくなる。
Open API Initiativeは仕様策定を担当する組織で、2月末に最初のImplementer Draftを計画している。
OpenAPI仕様の目的は以下の通り。
人間とコンピュータの双方が、ソースコード、ドキュメント、ネットワークトラフィックインスペクションにアクセスすることなく、サービスの機能を検出して理解できるように、REST APIに対する標準、言語に依存しないインターフェイスを定義します。OpenAPIを使って適切に定義することで、API利用者は最小限の実装ロジックで、リモートサービスを理解してやりとりすることができます。
OpenAPIは、中立的なガバナンスモデルを持つ新組織を設立したいと、SmartBearからLinux Foundationに寄贈されたSwagger 2.0をもとに作られた。Google、IBM、Microsoftがコントリビューションに関心を示し、Open API Initiativeの創設メンバーとなっている。TDC(Technical Developer Community)はその仕様策定のために結成された組織だ。TDCはメンバーシップを必要とせず、貢献したい個人に開放されている。
OpenAPI仕様は1年かけて「何百ものチケットと何千ものコメント」に取り組み、ほかの大きな変更なしに最終版へと近づいている。
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