GitLabがパブリックチャットソフトウェアのGitterを買収

オープンソースのGitソリューションを提供するGitLabが、オープンなコラボレーションのためのSlack代替サービスであるGitterを買収した。製品を統合する計画はないが、Gitterの大きなユーザーベースとつながることで、GitLabは成長を加速させることを望んでいる。

Gitterの共同創業者でCTOのAndrew Newdigate氏は、ブログで買収を発表し、近い将来の方向性について示した。有料プランの顧客は今あるものをすべて使い続けることができるが、もはや料金を支払う必要はなくなるだろう。

GitLabは非常に透明性が高く（可能な場合はいつも）、Gitterも同じように扱っている。Gitter全体は2017年半ばにオープンソース化される予定だ。

GitLabは自らのブログ記事で、今回の買収は「パブリックリポジトリのための最も人気のあるSaaSソリューションになる」という目標の一部を達成するためだと書いている。GitLabはパブリックリポジトリからお金を得ておらず、製品をオープンソースにしている。代わりに、彼らはエンタープライズエディションのユーザーライセンスでお金を得ている。

GitLabはすでにOmnibusパッケージでMattermostを提供している。Mattermostは「プライベートクラウドのSlack代替サービス」であり、GitLabは「引き続き、社内チームコミュニケーションのためにMattermostを提供、推奨」する。

Hacker Newsのディスカッションで、GitLab CEOのSid Sijbrandij氏は、エンタープライズにおけるGitterの計画はまだないと書いている。

エンタープライズからの強い採用や機能要求があれば、オープンコアモデルを採用して課金することを検討します。今のところ、採用は主にオープンソースコミュニティからであり、コストをマーケティング費用として考えています。

Gitterは、GitHubリポジトリにディスカッションをリンクするのによく使われている。たとえば、21,000以上のスターがあるAngular GitHubリポジトリでは、READMEの一番上に、Gitterのオープンディスカッションルームへのリンクがある。Gitterでは、800,000以上の人々が90,000以上のコミュニティを使っている。したがって、GitLabがGitterのユーザーに自らの名前と製品を紹介できれば、GitLabの採用を劇的に加速して、競合の優位を切り崩す可能性があるだろう。

買収条件は開示されていない。