WSO2は、"エンタープライズレベルのIoTとモバイルソリューションを提供するための障壁を下げる"、完全にオープンソースのWSO2 Internet of Things Serverエディションを発表した。
プレスリリースは下記の通りである。
Internet of Things(IoT)とモバイルコンピューティングは、多くの組織がデジタルへ転換する上での第一歩です。また、これらの技術によって、企業は新たなビジネスモデルとソリューションを生み出すことができ、それにより、顧客とパートナーの相互作用を強化し、サプライチェーンの物流を最適化し、業務効率を改善することができます。現在、WSO2は、100%オープンソースのWSO2 IoT Serverの初公開によって、IoTとモバイルのメリットを享受するための障壁を軽減しています。
WSO2はこれまでIoT市場に関わってきたが、WSO2のIoT Serverが現在100%オープンソースであるという発表は重要である。また、拡張されたWSO2プラットフォームには、接続性とインテグレーション、新しいハードウェアプラットフォーム、データ分析にフォーカスした新機能も含まれている。
新しいWSO2 IoT Serverのホームページでは、このプラットフォームを次の通り説明している。"現在、企業が直面しているモバイルコンピューティングの課題に対処することを目的として、必要な構成要素を全て含んだ、安全なエンタープライズモビリティ管理(EMM/MDM)ソリューションである。iOS、Android、およびWindowsデバイスをサポートしているため、会社支給の業務端末の私的利用(COPE)と従業員所有端末の業務利用(BYOD)の両方に対応できる。"
WSO2 Data Analytics Serverの設計は、時間の経過とともに集まるデータセットにより値が増加するデータと、時間の経過とともに急速に値が減少するデータとの区別を認識したものとなっている。WSO2は、プラットフォームを以下のメリットを提供するものとして言及している。
- バッチパイプラインとリアルタイムパイプラインの両方にイベントをpublishする単一のAPI
- 同様のクエリをバッチパイプラインとリアルタイムパイプラインで実行する (別名、Lambda Architecture)
- バッチパイプラインで機械学習モデル(例えば、不正検出モデル)を学習し、それをリアルタイムパイプラインで使用する(ユースケース:不正検出、セグメンテーション、次の値の予測、離反客の予測)
- リアルタイムパイプラインで状態を検出し、バッチパイプラインに格納されたデータを使用して詳細分析に切り替える。(例えば、不正、取引締結)
WSO2 API Managerは、この新しいプラットフォームの革新的な部分である。
WSO2 API Managerは、必要要素が全て揃ったエンタープライズクラスのAPI管理ソリューションであり、容易に使えるマネージAPIアクセスと、完全なAPIガバナンスと分析を統合しました。ダイナミック・スロットリング・エンジンを搭載したトラフィックマネージャにより、APIトラフィックの管理と拡張を容易にする一方で、分析機能の強化により、APIの使用状況、パフォーマンス、および異常をより詳細に把握できるようにしています。
API Managerは、独自のサービスとインフラストラクチャへの統合を容易にするために、カスタマイズすることができ、"広範囲にわたって接続可能"である。
WSO2 IoT Serverには多くのドキュメントがあり、クイックスタートガイドや、Android、Arduino、iOS、Raspberry Pi、Windowsなどのデバイスのチュートリアル、サーバ詳細、Data Analytics ServerやAPI Managerなどのサブコンポーネントのドキュメンテーションが含まれている。
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