AmazonはMySQL互換のデータベースであるAuroraのアップデートを発表した。このアップデートではクロスリージョンのスナップショットコピー、暗号化されたデータベースのクロスリージョンレプリケーション、暗号化されたスナップショットのアカウント間の共有、サポートするリージョンの追加、T2.smallインスタンスのサポートが含まれる。
クロスリージョンのスナップショットコピー
Amazonのリージョンを跨いだスナップショットのコピーは以前にサポートされており、AWS Management Consoleから自動、または手動でコピーの作成ができる。データベースのスナップショットの暗号化は今回のアップデートでサポートでされるようになった。暗号化を有効にするとAWS KMS暗号化キーに関わる制約がある。
同じリージョン内で暗号化されているスナップショットをコピーする場合、元のスナップショットと同じ KMS 暗号化キーを使用してコピーを暗号化できます。または、別の KMS 暗号化キーを指定できます。リージョン間で暗号化されているスナップショットをコピーする場合、KMS キーはリージョン固有のため、ソーススナップショットに使用されているのと同じ KMS 暗号化キーをコピーに使用することはできません。代わりに、ターゲット AWS リージョンで有効な KMS キーを指定する必要があります。
暗号化されたデータベースのクロスリージョンレプリケーション
新しいAuroraのインスタンスを準備するとき、開発者は暗号化機能を有効にできた。最近のアップデートで開発者は他のリージョンに暗号化されたデータベースのリードレプリカを作ることができる。AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barr氏はこの機能の利点を次のように説明する。
暗号化されたデータベースのクロスリージョンレプリケーション機能を利用することで、マルチリージョン、高可用なシステムが構築可能になりますし、ユーザに近い位置にデータを移動することも可能です。
既存のDBインスタンスを選択してメニューからCreate Cross Region Read Replicaを選び、レプリケーション先のリージョンを選べばこの機能を有効にできる。レプリケーション先のリージョンには、2つ以上のアベラビリティゾーンを含むDBサブネットグループが必要だ。
暗号化されたスナップショットのアカウント間の共有
定期的、あるいは自動のスナップショットを構成することはAurora DBでは新しい機能ではない。今回のアップデートでは、デフォルトのRDSのキーではないマスターキーで暗号化されたスナップショットを他のAWSアカウントと共有できるようになった。
US West (北カリフォルニアリージョン)が利用可能に
Amazon Aurora DBのインスタンスがUS West (北カリフォルニア)で起動できるようになった。以下のリージョンではすでに利用できる。
- US East (Northern Virginia)
- US East (Ohio)
- US West (Oregon)
- Canada (Central)
- EU (Ireland)
- EU (London)
- Asia Pacific (Tokyo)
- Asia Pacific (Sydney)
- Asia Pacific (Seoul)
- Asia Pacific (Mumbai)
T2.Smallインスタンスが利用可能に
Auroraは様々なCPUとメモリの構成で配置できる。Amazonは今回小さなインスタンスでの提供を開始する。
開発とテストの環境、そして軽量なワークロードに最適なインスタンスです。Amazon Auroraのある種の機能を活用するために使うこともできるでしょう。
Aurora DBの価格はAmazonの料金ページで確認できる。
Rate this Article
- Editor Review
- Chief Editor Action