AppleがTestFlightをアップデートした。複数ビルドやグループの強化といった多数の機能が導入され、iOSアプリのA/Bテストが可能になる。
TestFlightでは、これまで一つのビルドしか配布できなかったが、同じアプリの複数のビルドを同時に配布してテストできるようになった。これは新しいグループ管理機能と合わせることで、効率の良いA/Bテストの実施手段を提供する。開発者は対照実験を行って、特定の機能の2つのバリエーションを比較できるようになる。複数のビルドを用意したら、テスターのカスタムグループを定義して、テスト対象として異なるビルドを割り当てればよい。実際のところ、テスターが選択できるビルドの数に制限はない。これは開発者がTestFlightで抱えていた長年の問題、すなわち、アプリの古いビルドをキープしておけないことも解決する。これは一部の開発者にとって問題になる可能性があると考えられていた。ショーストッパー級のバグが発覚した場合に、安定していたバージョンへ戻せないためだ。
さらに、App Storeに公開されてもビルドはTestFlightから削除されないため、テスターはそれを使い続けてフィードバックすることができる。
これらの新機能は、App StoreからダウンロードできるTestFlight 1.5で利用できる。以前のバージョンとは違って、テストすべきビルドのないアプリは、たとえ実際にデバイスにインストールされていても、リストに表示されなくなっている。そのためにアプリに1つ星を付けている人もいる。
TestFlightはAppleのiOSアプリのためのベータテスト基盤だ。もともと2014年に買収され、のちにiTunesConnectと統合された。
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