Eric J. McNulty氏 : チームメンバーの脳は会って話すことを求める

Strategy and Businessの最近の記事で、リーダーシップについての著作がある Eric J. McNulty氏が、より効率的に働くために分散チームが面と向かい合った時間を必要とする理由について書いている。氏はHarvard Business Schoolで、6ヶ月の遠隔のプロジェクトの間に、チームのメンバーが世界に分散していようと、実際に対面で会う方が優れた結果を生み出すということを経験した。氏は次のように書いている。

今や多くのチームがプロジェクトの途中で対面のミーティングをしています。彼らの費用で、1日か2日、彼らの時間を使って、です。これらのプロジェクトは最高の状態が続きます。

氏は、人間の脳を紐付ける面と向かい合ったやりとりの必要性に関するValérie Berset-Price氏の研究を引用して、次のように書いている。

Berset-Priceによれば、脳は常にリスクをスキャンします。その中で誰がが敵か味方かを判断するのに使われるのは非言語的な手がかりです。このような手がかりは、高品質なのビデオ会議システムでであれば得られるでしょうが、電話会議では得られません。

また、彼女は、日常的な言語もチームがスムーズに働くための障壁になり得ると指摘しています。例えば、北欧の人は英語を話すとき、直截的な言い方をする傾向があります。一方でアフリカの人はよりフォーマルで間接的です。それぞれのグループの話し方のモードが他のグループを苛立たせたり、攻撃したりすることもあり得ます。文化的言語的課題の多様さを扱うには隣り合って問題を解決すること、そして、食事を共にし、同僚のバックグラウンドや子供のこと、スポーツや仕事以外のことを語り合うことです。

氏はメンバーが分散しているチームが面と向かってミーティングすることの価値を探り、皆が移動して一箇所に集まることのコストに関する難点に取り組む方法を示す。John O’Duinn氏の仕事を引用し、氏は3ヶ月か4ヶ月に1週間程度、複数の場所で働いているメンバーが実際に会うことを推奨している。

氏は次のように書いている。

旅行を贅沢とみなすのは簡単です。しかし、人間が繋がることは必要であり、仕事はグローバルになっています。人々が一緒に働くにはこの課題を解決する必要があります。チームが一箇所に集まることは文化を確立し育むことを可能にします。

同じようなトピックとして、SolutionsIQは成功する分散チームの働き方のパターンを特定したホワイトペーパーを公開している。彼らは分散アジャイルチームに関する多くの神話に取り組み、そのようなチームがさらに効率的になるような示唆を与えている。その中の一つのパターンとして紹介されていたのがブートキャンプだ。

ブートキャンプではリモートで働く全てのメンバが一堂に会します。プロジェクトのキックオフやリリースの開始のような重要なマイルストンの機会として利用します。全員が集まれないのであれば、それぞれのリモートの場所で重要なメンバを最小限集め、最初のスプリントに参加させます。ブートキャンプが保証するのはチームが顧客のコンテキストに対する共通理解を持って仕事をする、ということ、そして、ツールや初期の設計、完了の定義、コード規約についての認識を揃えることです。またチーム内での自然な役割も形成され始めます。例えば、“Johnは、CIのベストプラクティスとマネジメントについて一番知識があるからCIエキスパートをやってもらう”というように。最も重要なのは、異なるリモートのメンバの価値が共有され、それによってお互いの信頼感が構築されるということです。

このトピックはInfoQでは目新しいものではない。この記事には多くのアイディアが紹介されている。