一般的に、アジャイル開発プラクティスを採用すると、ソフトウェアのデリバリーを高速化できると受け取られている。しかし、開発プロセスにQAプラクティスを直接組み込んでおかないと、プロダクトの品質低下は避けられない。たえず高品質を実現するためには、最後にテストするのではなく品質を作り込めるように、仕事のプラクティスとチームの役割の両方を変える必要がある。
最近のCIOReviewの記事で、Morningstar, IncのQuality Assurance DirectorであるBrad Boemmel氏は次のように述べている。
アジャイルソフトウェア開発のライフサイクルは主に、開発者によって開発者のために作られました。QA(品質保証)を最適化するようには作られていません。ソフトウェアのテストは今なお、開発のライフサイクル全体に不可欠な部分です。この15年間、業界のアジャイル移行に基づき、そこへテストを組み込む方法が模索されてきました。それには自動テスト技術の普及が役に立っていますが、ハイパフォーマンスチームの大きな成功要因は、役割の変化にあります。
チーム内でテストの役割を分けることは逆効果であり、「ミニウォーターフォール」の考えをもたらすと彼は主張する。
フルスタックのQAエンジニアが必要です。対象の専門知識とともに技術言語セットを持っており、チーム全体の品質のチャンピオンになれます。
品質の責任は全員にあります。各個人がやるテストのフォーカスは、自分のコアスキルセットに向けられます。
QA専門家は、より技術的なフォーカスにシフトし、組織内にオーナーシップの考え方と力強い発言を示し、職務横断型チームを通して品質のシステムを推進します。そうすることで、自らの運命を切り開き、品質のアジャイル文化を築くのです。
テストをプロセスの最後に残すのではなく、アジャイルプロセスの中で品質について考えるべきです。そうすれば、最後にやるテストは、はるかに効果的で効率のよいものになるでしょう。
- 顧客と緊密に仕事をして、顧客を理解する
- チームを小さく保つ
- 共通理解を促進する
- 協力して、協力して、さらに協力する
- 進捗を計測する
- 役割と責任を明確にする
- チーム文化を促す
生産的で有意義な生活を送るための習慣のように、前進しながら学んでいき、体験によって適応、改善していきましょう。非常に効果的なアジャイルへと導く習慣があります。ウォーターフォールプロセスからアジャイルへの移行であれ、アジャイルプロセスの微調整であれ、どんなプロジェクトであっても、こうした良き習慣がアジャイルの良き実践へ導くことに私たちは気づきました。
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