3月上旬のVisual Studio 2017リリースには、F# 4.1とVisual F#ツールのアップデートが含まれる。F# 4.1は改善されており、C# 7と相互運用でき、一方で、ツールはRoslynワークスペースをサポートする最初のバージョンである。
すでに説明したように、F# 4.1は改善されており、C# 7と相互運用できる。
- 構造体タプルとC#値タプルのサポート
- レコードおよび判別共用体のための構造体アノテーション
fixed
キーワードのサポート- 数値リテラルの下線
- 呼び出し元情報の引数の属性
- 結果の型
- 同じファイル内の相互参照の型とモジュール
- Byrefの戻り値とC# 7 ref-returningメソッドのサポート
- エラーメッセージの改善
- list<’T>へのIReadonlyCollection<’T>の実装
- オプションモジュール関数の追加
- 静的に解決される型パラメータの改善
- コンパイラのパフォーマンス向上
Visual F#ツールのアップデート版もVisual Studio 2017に同梱されている。ツールに対する特筆すべき追加機能は、Roslyn Workspace APIsのサポートである。
ワークスペースは、プロジェクトの集合であるソリューションの表示である。各プロジェクトには一連のドキュメントが紐づく。ワークスペースは、通常、ユーザがプロパティを入力または操作することにより常に変化するホスト環境に関連付けられる。
Visual StudioなどのIDEでは、RoslynワークスペースAPIを使用して複数の機能を提供する。Roslynのコンパイラ部分はC#/VB固有のものであるが、ワークスペースなどのAPIはより高レベルであり、特定の言語に限定されない。したがって、APIを実装することは、F#用の実装を必要とせず、IDE機能がF#を直接サポートできることを意味する。Roslynワークスペースを使用するためにリファクタリングされた機能は次のとおりである。
- 全リファレンスを見つける
- ナビゲーションバーのサポート
- ホバーと署名のヘルプで構文とタイプの色付け
- IntelliSenseフィルタとグリフの改善
- IntelliSenseでの名前のファジーマッチング
- エディタでの色付けの改善
- コードインデントの改善
- ブレークポイントの分解能の改善
- Go to定義の改善
- 様々なコード修正のためにLightbulbsをトリガする機能
- トークンのセマンティックな強調表示
- Go to All機能のサポート (ctrl+T)
- Roslynスタイルのインラインリネーム
マイクロソフトは公式発表で、F#コミュニティによる多くの貢献に感謝している。コミュニティメンバの何人かは、F#コンパイラ、Visual F#ツール、および言語デザインへの貢献に対して感謝された。
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