Visual Studio 2017がリリースされた今、Microsoftはこれを標準の開発プラットフォームとして焦点を当て始めているのかもしれない。この転換を裏付ける良い例は、来るべきWindows 10 Creators UpdateのためのCreators Upldate SDKのリリースだ。このSDKはVisual Studio 2017でのみサポートされている。
現在、そして将来のWindows 10ベースのシステムで開発しようとしている開発者にとっては幸運なことに、このSDKのリリースを使用すれば、プレビューのSDKが最新のプロダクションSDKとサイドバイサイドでインストール可能だ。Visual StudioのプログラムマネジャーであるMicrosoftのDaniel Jacobson氏は、この機能は開発者たちがWindows 10用アプリケーションを開発するために必要なシステムの数を減らすことを目的としている、と示唆する。この変更は、VS2017のプロダクションリリースがVisual Studio 2017 Previewエディションとサイドバイサイドでインストールできることを反映している。
しかし、複雑性を減らすための大きな障壁として、VS2017が現在のところWindows 10 Device Drivers Kitをサポートしていないという事実がある。VS2015は依然として特定のワークフローでは必要なのだ。Jacobson氏はこの機能がVS2017のロードマップにあることを示したが、リリース日はアナウンスされていない。
SDKと同様、VS2017をUWPアプリケーションの開発に用いることはMicrosoftがいずれ取り組みたい方法だ。VSのプロジェクトファイルの新しいPackageReferenceノードは、packages.config
とproject.json
ファイルの使用を置き換えている。この新しい参照システムはVS2015ではサポートされていないものだ。
システムにインストールされている様々なSDKを開発者が管理するための補助として、エディターツールチップがアップデートされ、もしXAMLの型が現在のSDKでサポートされていなかったら、そのように表示されるようになった。例えば、アプリケーションのターゲットがバージョンXだとして、X+1でのみ利用可能なXAMLコンポーネントを使おうとしていたら、ツールチップが表示されて変更が必要であることを警告してくれる。
Visual Studio Previewは現在ダウンロード可能であり、上述したCreators Update SDKのための追加のツールのサポートを含んでいる。SDK自体はWindows Insidersプログラムのメンバーのみ入手可能だ。VS Previewのリリースには、Visual Studio Team Explorer 2017のプレビューリリースが含まれている。これはVS2017のフルインストールをせずにTeam Foundation ServerとVisual Studio Team Servicesのリポジトリにアクセスするためのツールだ。最後に、この週のVS2017 Previewのビルドのリリースノートも参照可能だ。
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