Apache Kafkaは、分散型でフォールトトレラントなパブリッシュ-サブスクライブ方式のメッセージングプラットフォームだ。もともとLinkedInによって開発、オープンソース化されたもので、Apache Foundationでインキュベートされて、現在はトッププロジェクトになっている。Kafka開発グループの元LinkedInエンジニアらが設立したConfluentが、AWS上でApache Kafkaをサービスとして完全にホスト・運用するサービス、Confluent Cloudを発表した。
Confluent Cloudは、KafkaベースのソリューションをAmazon Web Services上にデプロイ可能にするSaaSソリューションだ。そのロードマップには、GoogleおよびMicrosoft Cloudとのインテグレーションも入っている。Confluent CloudはSaaSとして、Kafkaの最新安定バージョンを用意し、開発者になじみのある同じオープンソースAPI、パフォーマンスAWSにおける複数アベイラビリティゾーン、JavaやPython、C/C++、.NET、Goによるクライアントサポートを提供する。利用可能なスループットは、読み込み負荷で1-10MBps、書き込み負荷でその半分となり、データシートに書かれているように購入プランによって違いがある。
Confluent Cloudの発表とあわせて、Confluentは2度目の年次Streaming Dataレポート結果を発表した。そのレポートによると、Kafkaの導入は増えているようだ。回答者の半数以上が、Kafkaをプロダクションで6システム以上使っている。パブリッククラウドで使っているのが43%、そのうち60%がAWSで使っている。回答者の80%がKafkaをデータパイプラインに使っており、半数がマイクロサービスで使っている。回答者の4人に1人が年間10億ドル以上の売上がある会社で働いており、大企業でKafkaが導入されていることがわかる。興味深いことに、回答者の75%は、雇用市場でKafkaのスキルを持つ人材を見つけるのに苦労している。
6月1日に、ConfluentはSenior Director of EngineeringであるRob Benson氏の司会で、Cloud SaaSのオンラインセミナーを開催する。Confluent Cloudの料金は、スループット、保持期間、アベイラビリティの測定による使用状況に基づいている。プラットフォームはまだアーリーアクセスの状態であり、興味がある人はWebサイトから申請する必要がある。
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