OSCON 2017 Conferenceにおいて、AmazonのGreg Bulmash氏が、Amazon LexおよびPollyを用いた独自のバーチャルアシスタントアプリケーションの開発について語った。彼は、自然言語で聞いて答える、ブラウザベースの "Do it Yourself Virtual Assistant" (DIYVA) アプリケーションのための音声インターフェイスの計画と実行について説明した。それらはAlexaの音声認識、AI (Artificial Intelligence)、音声合成といった技術にもとづいている。
Amazon Lexは、音声とテキストを使ったアプリケーションに対話型インターフェイスを構築するために使われる。音声をテキストに変換する自動音声認識(ASR: automatic speech recognition)と、テキストの意図を理解するための自然言語理解(NLU: natural language understanding)のためのディープラーニングを提供する。
Amazon Pollyは、ディープラーニング技術を用いて人間の声のように聞こえる音声を合成するAmazon AIサービスだ。
Bulmash氏は、AmazonのAlexaサービスを利用してCordovaベースのクロスプラットフォームアプリケーションを構築する方法について紹介した。これはモバイルとデスクトップの両方で動作し、花の注文など、さまざまなタスクを実行する。サンプルアプリケーションには、次の3つの機能が含まれている。
- ユーザークレデンシャルの取得
- ユーザーから音声メッセージを取得
- オーディオをLexに送信
アプリケーションにセキュリティを追加するには、Amazon Developer Webサイトにセキュリティプロファイルを作成して、フェデレーテッドアイデンティティとアクセスコントロールのためにAWS Cognitoアカウントをセットアップすればよい。ユーザーロールを選択し、そのロールに "AmazonLexRunBotsOnly" ポリシーをアタッチする。カスタムスロットを使い、言語、出力音声、セッションタイムアウトなどの設定を選択することにより、Amazon Lex Botをセットアップすることができる。
Bulmash氏はAWS ChatbotChallengeに言及して、プレゼンテーションを締めくくった。コンテスト参加者は、Amazon LexとAWS Lambdaを用いた対話型のインテリジェントなチャットボットを作成する。提出期限は7月18日までだ。
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