ASP.NET Core 2プレビューの最初のプレビューが.NET Core 2プレビューのリリースとともにリリースされた。開発者は.NET Standard 2.0に付随するであろうメジャーリリースの素となるコードを目にすることができる。
2.0にみられる新しい機能のなかには、メタパッケージや既定のWebホストの新しい設定、シンプルなロギング、そして権限プロバイダーの変更を容易にする、改良版のASP.NET Core Identityシステムが含まれる。メタパッケージの追加により、プロジェクトの設定を新しい方法で行えるようになる。始めるにはMicrosoft.AspNetCore.All
パッケージを追加すればよい。未使用のサブコンポーネントは、ビルド時に自動で取り除かれる。Microsoftによるとこれらの変更によって、多くの性能改善に加え、ASP.NET 1.xと比較して使用するディスク容量が少ないだけでなく開始と実行が高速なWebアプリを開発できるようになる。
Build 2017において、MicrosoftのDaniel Roth氏とScott HanselmanはASP.NET Core 2が開発者に何を提供するかについてデモを行った。開発チームは、このリリースの開発中に4つの重要な目標を心に留めていた。
- 開発者の喜び。ASP.NET Coreでのコーディングで体験した切り絵作業(苛立たしい行い)を取り除くこと。
- アプリケーションモデルの拡張。
- 性能。
- Azure統合の増加。
Razor PagesはASP.NET Core 2に追加され、開発者はMVCアプリの完全なインフラストラクチャーを必要とせずにWebアプリケーションを構築できるようになった。このアプローチの利点のひとつは、Razor pagesがMVCの上にビルドされているため、成長するアプリケーションを適切なMVCのソリューションに後で容易に変更することできるということだ。Razor pagesは@page
ディレクティブによって、対応するコントローラーがなくともリクエストを直接扱うことができる。
ASP.NET Core 2プレビューをVisual Studio 2017で利用するためには最新のビルド(15.3preview)のインストールが必要だ。Visual Studioは必須ではなく、オプションとしてWindowsのコマンドラインやMac、Linuxからも実行できる。インストール用のバイナリは現在これら3つのプラットフォーム用のものが入手可能だ。
このビルドは最新のプロダクションビルドであるVS2017 15.2とサイドバイサイドでインストール可能であることを記憶されたい。完全なリリースノートはGitHubで閲覧できる。ASP.NET Core 2のアプリケーションはMono、.NET Core、そして.NET Frameworkでも実行可能となるであろうということも注目されるべきだ。
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