JetBrainsは.NET向けクロスプラットフォームIDE、Riderを進化させ続けている。Riderが目指しているのは、Visual Studioファミリーが果たしている役割の真の代替となることだ。4月のRider Preview (EAP 21)リリースで登場した新機能の目玉は、関数型プログラミング言語F#のサポートだ。
これはRiderがF#をサポートする最初のパブリックリリースであるため、フィーチャーコンプリートには程遠いことを承知しておかなくてはならない。EAP21では、F#プロジェクトのビルドとデバッグが可能になり、コード補完、ソースコードのナビゲーション、シンタックスハイライトといった機能もサポートしている。今のところ、.NET CoreベースのF#、F#のスクリプティングファイル (.fsx)、ウィンドウ直接でのデバッグサポートは含まれていない。JetBrainsは今後のリリースに入れることを約束しており、まもなく詳細が発表されるだろう。ユーザーのフィードバックを取り入れてきた彼らの過去の歴史を考えると、F#開発者はこのEAPを試して、今後のリリースに入れてほしいものを提案するのにぴったりのタイミングだろう。
EAP21では、通常のインストールでMicrosoftのTFSプラグインが含まれている。つまり、TFSとVisual Studio Team Servicesを使いたい開発者は、すぐに始められるということだ。また、今回のリリースで新しいところとして、XML文書のコメントサポートがある。今回のリリースで注目すべき修正には、Portableプロジェクトの参照(EAP19で最初に報告されたもの)、Monoベースのプロジェクトのローディングを妨げるリグレッションバグの修正、.cshmtlファイルのHTMLテキスト編集不可などがある。
最新のプレビューを試してみたい人は、JetBrainsのサイトから入手できる。EAP 21で修正されたバグについて詳しく知りたければ、リストを参照しよう。
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