バージョン7のリリースから4年を経て、Vaadinは、UIコンポーネントを使ってWebアプリケーションを構築する同社のpolyglotフレームワークのバージョン8をリリースした。以下を含む21の改良点がある。
- タイプセーフなJava API:
- Vaadinの改良点:
- コンポーネント
- バリデータ
- グリッド
- 例外メッセージ
- 新たな
ItemCaptionGenerator
- タイプセーフなラムダ式
- Vaadinの改良点:
- デフォルトの改善:
- Null値
- 順序付きレイアウト
- パフォーマンスの向上
- インメモリデータセットのオーバーヘッド削減
- 大規模データセットで必要なCPUの削減
- 将来への布石:
- 旧バージョンのJavaとサーブレット仕様のサポート廃止
- Java 8およびServlet 3.0が必要
- レガシーブラウザのサポート廃止
- 旧バージョンのJavaとサーブレット仕様のサポート廃止
例 - バージョン7とバージョン8の違い
次の表は、Vaadinバージョン7からバージョン8への単純化のひとつである、タイプセーフなラムダ式について示したものだ。
バージョン7: | バージョン8: |
|
|
バージョン8で、コンテナ内のラッピングデータが削除されている点に注目してほしい。Vaadin Container
インターフェースはAPIから削除されている。
サンプル“Creating CRUD UI with Vaadin”(Spring Guidesにある)もVaadin 8用に更新された。
入門編
Mavenを使用して次のコマンドを実行すれば、アプリケーションのビルドが開始される。
mvn -B archetype:generate -DarchetypeGroupId=com.vaadin
-DarchetypeArtifactId=vaadin-archetype-application -DarchetypeVersion=8.0.4
-DgroupId=org.test -DartifactId=vaadin-app -Dversion=1.0-SNAPSHOT
&& cd vaadin-app && mvn package jetty:run
これにより、(-DarchetypeArtifactId
で指定された)単純な単一モジュールのサンプルアプリケーションが生成され、(-DartifactID
で指定した)サブフォルダの作成とディレクトリの変更が行われ、Jettyインスタンスが起動して、次のようなアプリケーションが実行される。
これよりも複雑な、マルチモジュールのサンプルアプリケーションを試したい場合は、-DarchetypeArtifactId
の値をvaadin-archtype-application-example
に置き換えればよい。
Vaadin 8のリリースステートメントでは、同社製品マーケティングマネージャのMatti Tahvonen氏が、近い将来の目標について論じている。
Vaadin 8.0.0では多くの機能拡張が行われていると同時に、さらなる機能強化の基礎でもあります。旧JDKのサポートを廃止し、Internet Explorer対応のメンテナンスを終了したことにより、新機能をより迅速に提供できるようになります。4月にスケジュール済みの次期マイナーリリースでは、要望の多かった階層構造とドラッグアンドドロップ、コンポーネントのサポートがGridコンポーネントに追加されます。
定期的なバグ修正リリースもこれまでどおり続けますので、もし“.0 bugs”に直面したならば、GitHubから報告してください。
リソース
- Vaadinによる入門書Getting Started。
- Tahvonen氏とVaadinの開発リーダであるPekka Hyvönen氏による、Vaadin 8の新機能を紹介するビデオ。
- Vaadin 7からVaadin 8への移行について。
- Vaadin Springに関するTahvonen氏とInfoQとのインタビュー。
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