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MicrosoftがBizTalk Server 2016用のFeature Pack 1をリリース

原文(投稿日:2017/04/26)へのリンク

2017年4月26日、MicrosoftはBizTalk Server 2016 Feature Pack 1をリリースした。BizTalk Server用に始めて提供されるこのFeature Packでは、Deployment、Analytics、BizTalk Runtimeの各領域で新機能が提供されている。

Feature Pack 1は、BizTalk Server DeveloperおよびEnterpriseエディションを運用中のSoftware Assurance契約ユーザ、およびAzureでBizTalk Server 2016を運用しているEnterprise Agreement契約ユーザに対して提供される

BizTalk Server 2016は統合プラットフォームの10回目のリリースとして、昨年10月にリリースされた。Microsoftはバグや不具合に対処するため、累積的な更新プログラムを定期的に発行しているが、今回のリリースでは、ユーザに新たなイノベーションを提供することに重点が置かれている。Feature Pack 1はプロダクションワークロードに対応しており、サーバを停止する必要はない。ユーザはFeature Packに対して、次のような機能を期待できる。

Deployment:

  • VSTSによるデプロイ – Visual Studio Team Service(VSTS)を使用したアプリケーションの自動デプロイとアップデートを行なうために、継続的インテグレーションを可能にする。
  • 新しい管理API – Swaggerを完全サポートする新たなREST APIを使用した、環境のリモート管理。

Analytics:

  • Application Insight – 有用なアプリケーションのパフォーマンスを追跡し、ワークフローをさらに理解するために、Azureの力を活用する。
  • 運用データの活用 – Power BIを使用して、どこからでも、あらゆるデバイスで運用データを表示する。

Runtime:

  • 暗号化の常時サポート – WCF-SQLアダプタを使用して、SQL ServerのセキュアなAlways Encryptedカラムに接続する。
  • 高度なスケジュール設定 – 受信ロケーション内で高度なスケジュールを設定する。

MicrosoftのプログラムマネージャであるTord Glad Nordahl氏と、新しいFeature Packについて話す機会を得ることができた。氏は次のように話してくれた。

InfoQ: Feature packには新しい分析機能がいくつか含まれていますが、これらの新機能にはどのようなユーザを想定しているのでしょう?

Tord Glad Nordahl: 環境やワークフローについての正しい洞察を獲得するのは、骨の折れる仕事です。ひとつのツールに留まることをユーザに強要するというのは、ITの進むべき方向ではありません。そうではなく、他のツールを最大限に活用して製品を活用することが、今回のリリースにおける全体的なコミットメントでした。新しいアナリティクス機能を使用することで、アナリティクスを作成するために構築されたツールの能力を活用したり、データに基づいたビジュアルを表示することが可能になります。これらの機能はすべてのユーザにとって有用なもので、アプリケーションの平均ファイルサイズや平均ポート処理時間の把握など、監視と分析に関する機能を拡張することができます。

InfoQ: BizTalkのデプロイメントの自動化には、コミュニティツールが活用されることが少なくありません。今回のVSTSによるデプロイ機能は、開発者の生産性をどのように向上させるのでしょう?

Nordahl: コミュニティツールが素晴らしいのは事実ですし、私もこれまでたくさん使ってきましたが、今後進むべき道の一部としては、ALMストーリに注力していきたいと強く思っていました。Visual Studio Team Serviceによる自動デプロイメントは第1ステップです。

InfoQ: 新しい管理用REST APIを、開発者あるいは管理者がどのように利用すると予想していますか?

Nordahl: 可能性は無限です。モニタリングソリューションを構築したり、現在のALMツールに新たなAPIを実装したり、さらには開発環境から実行環境への移行や、その両方を同じ環境にすることさえ可能です。ユーザがAPIをどのようなシナリオで利用するのか、コミュニティからどのようなツールが現れるのか、すべてを見たり聞いたりしたいと思います。

InfoQ: BizTalk Server 2016用のFeature Packは、今後も期待できるのでしょうか?

Nordahl: もちろんです。これは第1ステップなのです – 次のステップをご期待ください。

 
 

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