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AWS Greengrass、Lambda関数をIoTデバイスで実行する

原文(投稿日:2017/06/08)へのリンク

AmazonがAWS Greengrassを一般利用可能にした。このソリューションを使うと、開発者はIoTデバイスでLambda関数を動かし、デバイス間およびクラウドと通信することが可能になる。

AWS GreengrassAWS IoTAWS Lambdaの上に構築されており、IoTデバイスがローカルで計算を実行し、AWSクラウドおよびデバイス間で通信することを可能にする。Greengrassには主に以下の機能がある。

  • Lambda関数のローカル実行
  • 状態のローカル保持とクラウドとの同期
  • 様々なIoTデバイス間のローカルメッセージング
  • クラウドとの安全な通信
  • 様々なAWSサービスへのアクセス

この目的を果たすため、AWS Greengrassは次の3つのSDKを提供する。

  • Core SDK – Lambda関数の実行、クラウドとの通信、デバイスのローカルネットワークへのメッセージング、状態のシャドウ保持に使われるAPIが含まれている。
  • AWS IoT Device SDK – デバイスをAWS IoTに接続する。TLS、WebSockets、MQTTをサポート。サポートする言語: C++、Java、Node.js、Python
  • AWS SDK for Python – 様々なAWSサービスとやりとりするLambda関数を書くために使われる。

Greengrass Core SDKを動かすには、1GHz以上で動作して最低128MB以上のメモリを備えたLinux x86またはARMデバイスが必要になる。これらデバイスはOTAアップデートをサポートし、ネットワーク上にある全デバイスのための通信ハブとして機能する。ネットワークは、AWS IoT Device SDKがインストールされた各種マイコンを持つ、センサーやアクチュエーター、スマートアプライアンス、ウェアラブルデバイスから構成される。Greengrass GroupはCore SDKもしくはIoT Device SDKがインストールされたデバイスの集合で、お互いに通信することができる。

AWS Greengrassを使って、Lambda関数をローカルに実行し、リアルタイムに判断を行い、必要に応じてコマンドを実行することにより、クラウドコンピューティングの一部をIoTデバイスに移すことができる。一時的にオフラインで動かして、接続可能になった時にデータを同期することもできる。さらなる処理や永続化を行うために、データの一部をクラウドに送ることもできる。Greengrassは、AWSクラウドコンピューティング機能をIoTネットワークによって拡張するために作られたものではない。

AWS Greengrassは米国東部および米国西部のリージョンで一般利用可能になっている。

 
 

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