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DigitalOceanが監視機能とアラート機能を新たに提供

原文(投稿日:2017/04/24)へのリンク

クラウドインフラストラクチャプロバイダのDigital Oceanは先頃、サーバ監視機能とアラート送信機能をリリースした。無償で提供されるこの機能は、画期的ではないものの、サーバとアプリケーションの状態監視に対する業界の関心の高まりを示すものだ。
 
Digital Ocean Monitoringサービスはエージェントベースで、新規および既存の仮想マシン(“droplet”と呼ばれる)のいずれでも動作する。プロビジョニング中か、あるいはポストビルドスクリプトを実行して、Linuxベースのdropletにエージェントをインストールする。エージェントはCPUやメモリの使用率、ディスクI/O、ディスク使用率、受信および送信帯域幅など、さまざまなメトリックを収集する。これらメトリックはダッシュボードにのみ表示され、API経由でアクセスすることはできない。これはメトリックがオンボックスのエージェントを介して取得されるためで、“トッププロセス”などの情報も利用することができる。アラートポリシを作成すれば、パフォーマンスのしきい値に違反した場合にアラームが発行される。ここで作成したポリシは、単一のdropletないしdropletのグループに対して適用される。アラートはEメールまたはSlackチャネルを使用して通知される。Digital Oceanは計測データを、最大30日間保管する。ただし、ユーザがdropletを破棄すれば、メトリックデータもそれと同時にすぐさま破棄される。
 
MonitoringサービスをローンチするまでのDigital Oceanは、パートナ製品によってそのギャップを埋めていた。創業者のひとりであるMitch Wainer氏は、ジャーナリストのBen Kepes氏に対して、今回の新機能は同社の重要パートナにとって驚くべきものではなかった、と説明している。
当然ながら、Wainer氏に対する明白な疑問は、これがDigital Oceanの既存のパートナ(DigitalOceanのニューヨークオフィスの近くに本社を構えるDatagogなどはその好例だ)にとって何を意味するのか、ということです。Wainer氏は非常にオープンかつ正直に、少なくとも基本的なレベルにおいて、この新機能がパートナに影響するかも知れないことを認めました。ただし、その後すぐ、DigitalOceanは自身の意思について非常にオープンであり、これらベンダに対しては何ヶ月も前から、変更に関する支援の手を差し伸べている、と付け加えています。
他の主要なIaaSベンダも、さまざまな監視パートナをサポートしながら、組込み型の監視システムを何年も前から提供している。Amazon CloudWatchにはサーバ監視のためのレイヤが無償で用意されており、1年以上のメトリックデータを保存することができる。AWSではさらに、視覚化やアラート、APIアクセス、(コストに関する)より高度なティア、カスタムメトリック、ログ監視なども用意している。MicrosoftもAzure仮想マシン用の包括的なモニタリング機能を提供していて、アラートの設定、メトリクスデータのストレージへの長期的なアーカイブ、APIを経由したデータの使用や問い合わせといった操作が可能である。またGoogle Stackdriverモニタリングでは、Google Compute EngineとAWSサーバの両方を監視することが可能で、無償ティアに加えて、より高度なティアも用意している。他のIaaSと同様にGoogleも、カスタムメトリックやアラートポリシ、豊富な通知オプション、APIアクセスといった機能を提供する。
 
サーバおよびアプリケーション監視に対するユーザの期待は変化している。The News Stackのレポートでは、コンテナ化が監視ニーズに与える影響が指摘されている。エフェメラル(ephemeral、短命な)サービス、追跡すべき“モノ”の激増、“サーバ”に代わる“サービス”の重視、新たなタイプのエンドユーザといったものが、古典的なモニタアプローチを不適切なものにしたのだ。エフェメラルサービスはベンダに対して、起動と停止を繰り返すサービスを考慮した新たな価格設定アプローチを要求する。複雑になったアプリケーショントポロジのトラブルシュートを扱うため、AWSは2016年にX-Rayを導入した。現代的なチームのサービス監視と問題解決を支援するツールやサービスが爆発的にその数を増やすと同時に、New RelicDynatraceDatadogといった既存ベンダも、このニーズを満たための進化を続けている。一方ではPrometheusPivotal Cloud Foundry MetricsHoneycombZipkinといった新たなソリューションが業界の注目を集めている。
 
Digital Ocean Monitoringは無償で、世界中の8つのロケーションで使用することができる。サービスを発表したブログ記事の最後でDigitalOceanは、今後のサービスの計画について概説している。
Monitoringサービスの最初のイテレーションを控えて、私たちは、すでに次の作業を進めています。間もなくお目にかけられる機能は次のようなものです。
  • アラートポリシのAPIサポート
  • アラートの視覚化の強化
  • ブロックストレージの監視
  • アラートを外部サービスに通知するWebhooks
 
 

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