MuleSoftがAnypoint Platformの次のメジャーリリースを発表した。売りはコラボレーション機能にあり、APIやプラットフォーム内の他のインテグレーションアセットの作成・保存・発見・再利用を可能にする。
"Crowd"と呼ばれる今回のリリースには、以下が含まれている。
- ITアセットを保存してセルフサーブする、新しいAnypoint Design Center
- ガイド付きフロー設計: ユーザーがとるアクションに応じて、プラットフォームのインテリセンスがアプローチを提案し、API設計のベストプラクティスを保証する。
- ネイティブコラボレーション。Exchange Webサイトに行って、アセットを検索・ダウンロードして、自分の設計にインポートする必要はない。Exchangeは統合された。
- Anypoint Design Center内の新しいAPI設計機能
ユーザーはAnypoint Platform内で、APIフラグメント、API仕様を設計して公開することができる。また(Anypoint Exchange経由で)他人が公開したフラグメントを検索して、自分のAPI設計に再利用することもできる。
MuleSoftによると、テクノロジーの急増により企業に課せられた要求のため、ITデリバリーギャップが生まれているという。仕事量は増加し、インテグレーションスペシャリスト、アプリケーション開発者、事業部門は、指針や他チームとのコラボレーションなしに、自分自身のインテグレーションを行っている。Crowdはガイド付きのフロー設計とともにアセットの発見と再利用を行うことで、ITチームをより良い顧客体験の提供へと導き、市場投入までの時間を短縮する。
MuleSoftはOpen API Initiativeにも参加している。Technical Developer Committeeでは、MuleSoftのCTOでオープンなRESTful APIモデリング言語 (RAML) の作者でもあるUri Sarid氏が、MuleSoftを代表することになるだろう。MuleSoftはOAIにサポートと業界の専門知識を提供する。参加するにあたり、MuleSoftはAMF (API Modeling Framework) と呼ばれる新しいAPIツールをオープンソースとして利用できるようにした。これはインターオペラビリティを提供するもので、ユーザーはOAIとRAMLの間でAPI仕様を解析、生成できるようになる。さらに、アセットをAnypoint Exchangeに公開して、再利用することもできる。
注目すべきことは、Apiaryなどの他のAPI仕様とともにOpen API Initiativeに参加することで、MuleSoftは過去の過ちを回避しようとしていることだ。さもないと、様々なAPI仕様が違う道を歩み、同じことに補足的視点を与え、車輪を再発明し、アセットを再利用できなくして、コラボレーションをなくしてしまうだろう。
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