AdobeがFlashを2020年末で終了することを発表した。ブラウザベンダーはそれぞれのブラウザでFlashを段階的に廃止していくタイムラインを公表している。
AdobeがついにFlashを終了させることを決定し、代わりにコンテンツ開発者はHTML5を使うように提案した。
AdobeはFlashの終了を予定しています。具体的には、2020年末でFlash Playerのアップデートと配布を停止します。コンテンツ開発者には既存のFlashコンテンツを新しいオープンなフォーマット(HTML5、WebGLなど(編集者))への移行を促します。
彼らは2020年末まで、Windows、Mac OS、Linuxに「引き続き定期的なセキュリティパッチを発行し、OSとブラウザの互換性を維持して、必要に応じて機能やを追加する」という。
Adobeの発表に続いて、すべての主要なブラウザベンダー(Apple、Google、Microsoft、Mozilla)は、自らのデスクトップブラウザからFlashサポートを段階的に取り除く計画を発表した。標準化されたWebテクノロジを用いた、マルチメディアコンテンツ開発のための代替ツールを紹介しているところもある。Facebookは自らのブラウザを持っていないが、Chromeで動作しているFlashコンテンツの最大のWebサイトであり、マーケットの17.65%を占めている。彼らも開発者がゲームをFlashからHTML5へ移行するためのサポートについて発表し、どうすればよいか詳しい情報を提供するフリーのオンラインセミナーを計画している。Microsoftは2020年末までに、EdgeとIEだけでなく、WindowsからもFlashサポートを完全に取り除く予定だ。Googleは、Flashから移行するためのリソースをいくつか紹介している(OpenWebGames.com、ゲームのためのWebAssembly、Mozillaのメディア向けFlashkからHTML5への移行ガイド、広告のためのHTML5)。
FlashはかつてWebのほぼ至る所で見られたが、W3Techsによると、今やクライアントサイドのプログラミング言語としては6.3%しか使われていない。下降傾向の最初の兆しは、10年前、Appleがセキュリティ、パフォーマンス、バッテリー消費に関する問題を挙げて、自らの最初の携帯電話にFlashを載せないことを決めた時にさかのぼる。のちにGoogleもAndroidで同じことをしている。
Adobeは今もAnimate CCとPremiere Pro CCで、その領域における彼らの専門知識を取り入れたマルチメディア作成ツールに関わっているが、彼らはHTML5を推進している。
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