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会話を通じたより良いエンジニアリング

原文(投稿日:2017/07/20)へのリンク

敵対することを優しく押し殺すのはオンラインでの議論での真の戦略だ。侮辱や蔑視をする意図はないとを示すような振る舞いは相手の武装を解除する力がある、とTheo Schlossnagle氏は言う。氏は、オンラインのコミュニケーションにはバイアスがあることを受け入れ、事実と道理を使ってバイアスに対処し、バイアスに自覚的になる訓練をして埋め合わせしようとすることを推奨している。

CirconusのCEOであり創業者であるTheo Schlossnagle氏はCraft 2017で、better engineering via better discourseと題して講演をした。InfoQはこのカンファレンスをインタビューと記事で紹介している。

InfoQは氏にインタビューし、対面での議論とオンラインでの議論の違い、議論を健康的かつ効果的に保ち、コミュニケーションのバイアスに対処する方法、カンファレンスでうまく話す方法、参加者がカンファレンスの講演からより多くの価値を得る方法について話を聞いた。

InfoQ: 対面での議論とオンラインの議論の違いは何でしょうか。

Theo Schlossnagle: 書き言葉で上手にコミュニケーションするのは芸術の域です。対面で上手にコミュニケーションするのは社会でのその人の状態の一部です。人間としての 私たちは、情報の伝達と情報の受け取りに、トーンと多くの非言語的手がかり(ボディーランゲージのような)を組み込んで、互いのやりとりの意味と意図をより直接理解できるようにしています。基本的には、オンラインでは人は不愉快な相手になります。無感覚になる傾向があり、物事を間違った方向に向ける傾向があります。さらに、対面のやりとりでは、より広範なコミュニケーション媒体とより速いやりとりのサイクルの両方により、より多くの情報が密集する傾向があります。

オンラインビデオ(Skype、FaceTime、Hangoutsなど)は、一般的なオンラインコミュニケーションに関する多くの問題に対処するために大いに役立ちますが、ほとんどのコミュニティで広く使用されていません。理由は2つです。1つは恐ろしい理由、もう1つは合理的な理由です。恐ろしい理由とは、人は人とのつながりを望まず、彼らはただコーディングしたいだけだということです。合理的な理由とは、包括的ではないということです。というのは、オンラインビデオはタイムゾーンが異なったり、仕事/私生活へのコミットメントが異なったり、十分なインターネットアクセスがない人を除外してしまうのです。"同期"通信は人を除外することができます。したがって、非同期のオンラインのコミュニケーションスキルが重要なのです。

InfoQ: オンラインの議論では厄介なことが起こることがあります。議論を健康的かつ効果的にするために何ができますか。

Schlossnagle: 私は、最も重要なことは常により良い人を演じることだと思います。敵対することを優しく押し殺すのはオンラインでの議論での真の戦略です。相手が侮辱したり蔑視したりするつもりはないと常に仮定します(相手が明確にそのような意志を持っている場合でさえ、そうでないように振る舞います)。肯定的なやりとりから抽出できる情報だけを探し、残りを無視します。

相手がコミュニティのリーダーであり、恐ろしい振る舞いをするなら、相手にするのをやめましょう。リーダーではなく、あなたが嘲笑、軽蔑などの虐待的行動に関わっていないのなら、そのグループを離れたり、離れるように要求することで、彼らの考えを変えるのに必要な対照的な姿を示せるでしょう。

従うべきルールは次のとおりです。決定的な言葉や軽薄な反応は必要ありません。あなたのやりとりで誰かが気分を悪くするようなら、反省が必要です。

InfoQ: コミュニケーションのバイアスにどのように対処できますか。

Schlossnagle: コミュニケーションにバイアスがあるのは人間にバイアスがあるからです。これを受け入れ、認識することが、最初のステップです。ソクラテス式問答法を使えば、他人が自分のバイアスを理解するのに役立ちますが、この方法には重要なスキルが必要で、普通、コミュニケーションの参加者は持っていません。事実と理性を扱うことは大いに役立ちますが、最終的にコミュニケーションからのバイアスを取り除くことはできません。気づき、補償をしようとすることしかできません。3つの単純な補償方法は、科学的方法、共感、論理です。科学的方法は実際にはかなりうまくいきます。相手のポジションを仮定し、それが正しいと仮定し、それが間違っていると証明します。証明できない場合(しばしばそうですが)、事実を共有してもポジションを共有していないことを理解する必要があります。バイアスの源泉がしばしば快適さまたは投資であることを実感します。あなたの快適さや投資の価値を減じる人はしばしば攻撃的です。共感は、反応をコントロールし、他人の防御を説明することを思い起こさせるのに役立ちます。また、論理的誤謬について勉強し、議論に(丁寧に)生かすことです。

InfoQ: カンファレンスで上手に話したい人にアドバイスをお願いします。

Schlossnagle: 他のあらゆることと同じように、練習が必要です。単純に回数をこなし、フィードバックを探ります。他のあらゆるコミュニケーションと同様に、フィードバックからは積極的に行動できることだけを得るようにしてください。練習を録画して自分で視聴するのも良い練習になります。視聴するのが楽しいプレゼンターを見つけ、彼らの癖や話し方(語彙の選択、文法、ステージでの振る舞い)を真似ながら録画します。レビューして好きな部分とうまくいっている部分を選びます。実験と練習です。

InfoQ: 参加者がカンファレンスの講演からより多くの価値を得る方法は何でしょうか。

Schlossnagle: エンゲージメントはカンファレンス開催の最も重要な側面です。講演の最中や後に、講演者に質問するだけでなく、他の聴衆と関わりながら内容について考えたことを理解します。知識と経験の豊富さに驚くでしょう。しっかりと関わることができるなら、そのような集合的な専門性を活用することができます。

 
 

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