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MicrosoftがUWPとXamarinのXAMLを標準化

原文(投稿日:2017/05/20)へのリンク

Microsoftは、ユーザインターフェース要素の定義方法を統一するマークアップ言語であるXAML Standard最初の草案を、BUILD 2017で発表した

Microsoftは既存のXAML言語のいくつかを統一したいと望んでおり、今年後半のいずれかの時期において、そのバージョン1.0の作成を計画している。その後は、UWPとXamarin.Formsを拡張してその標準をサポートし、フレームワーク間でのUI定義の共有を実現する計画である。

現時点でドラフトとして提案されているコントロールは、Button、TextBlock、TextBox、ComboBox、Grid、StackPanel、Page、UserConrtrol、プロパティとしてMargin、HorizontalAlignment、VerticalAlignment、Height、Widthなどをサポートするもの、およびフォントプロパティをサポートする一部のコントロールである。これらは標準的にサポートされているコントロールのすべてではない。ImageやBorder、WebView、Slider、ProgressBarなど、かなりの数のコントロールとプロパティがプロジェクトの課題としてすでに要求され、承認を受けている。提案されているコントロールの名称から判断する限り、XAML/UWPはXamarinで使用されている言語としてではなく、リファレンスとして使用されるものと思われる。

Microsoftによれば、開発者は今後も従来と同じように、UWPおよびXamarin.Formsによるアプリケーション開発を継続することが可能である。その上で、将来的には“フレームワーク間の再利用と共有、より多くのプラットフォームへの展開”が可能になるのだ。

これまでの開発者に影響はありません – どちらのフレームワークでも、いつも使用しているものと同じAPIを、今後も使い続けることができます。XAML Standardは、エンドポイント間で共有したい共通UIコードに対して、その再利用と共有を支援するものです。

現在の標準レビュー委員会は、UWPとXamarin.Forms XAMLチームの代表で構成されているが、新たな実装が現れた場合には、将来的にこの委員会を拡張する計画がある。ただし、“すべてのXAML APIがXAMl Standardの一部である必要はない”、とも付け加えられている。XAMLを使用する重要な技術のひとつはWPFだ。BUILD Friday Q&Aに参加した.NET開発者のMorten Nielsen氏が、MicrosoftのWindows Developer Platform担当VPであるKevin Gallo氏に、WPFに関する同社の計画について質問している。Nielsen氏によると、この質問に対してGallo氏は、“XAML Standard機能への対応を目的としてWPFを改訂する計画はない”、と答えたという。“この回答は“WPFは死んだ”という宣告に等しい”、とNielsen氏は言う。同じ開発者のBastian Schmidt氏はこの話題について、“MicrosoftがWPFを標準から除外すると決定したのならば、WPFの終了に関して公式声明を発表するべきだ”、という意見を述べている。

考えられる対策として、Shaun Tonstad氏は、WPFアプリをUWPに変換する方法を提案している。そうすれば標準においてWPFをサポートする必要はない。

私たちはこれまで、WPFやSliverlightのアプリをUWPに書き換えてきました。WPFのサポートは有り難いが、UWPを通じたクロスプラットフォームXAML実現の妨げになるような取り組みは望ましいとは言えません。WPFをどう考えるかは別として、今後はUWPが重要である以上、クロスプラットフォームの相互運用における出発点にUWPがなるのは自然なことに思われます。

MicrosoftがWPFを見放すとしても、その終了が告げられるまで、UWPと、iOSやAndroid、Windows Phoneのアプリケーション開発にも使用されるXamarin.Formsのアプリケーションインターフェース定義言語を統一する上で、XAML Standardがその第一歩であることに変わりはない。

 
 

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