2017年8月のTIOBE indexによると、Javaは世界一人気のプログラミング言語だとされているが、その関心は低下し続けている。しかし、ランキングのトップ20を調べると、主要なプログラミング言語すべてで同じ傾向が見られるようだ。では、開発者はどこへ行っているのだろうか? TIOBEのレポートによると、プログラマーのマインドセットの割合を高めることにより、複数の新言語がそのギャップを埋めているという。
Javaは依然として、次に最も人気のあるライバル言語であるCと比べて、2倍のシェアを維持しているが、どちらの言語も去年より人気が大きく低下している。トップ20にある他の12言語も低下しているが、残り6言語 (Visual Basic .NET、R、Go、MATLAB、Scratch、Dart) 合わせて1.34%の増加は、Java単独で6.05%の低下と比べて、はるかに小さい。
TIOBEは、特にCrystal、Kotlin、Clojure、Hack、Juliaを挙げて、新しい言語への関心が高まっていると見ている。これらの全体シェアは小さいが(すべて1%未満)、その浸透速度は注目に値する。特に、RubyのいとこにあたるCrystalは、1ヶ月で60位から32位へと飛躍した。Crystalを支持するSantiago Palladino氏は、これは驚くことではない、今や多くの会社がプロダクション環境でCrystalを使っている、とツイートした。
JetbrainsのKotlinというJVM言語が上昇した要因は、今年5月、GoogleがAndroid開発言語に採用して支持したためだろう。Googleのトレンド検索によると、そのあたりでKotlinの急上昇が見られる。Spring Frameworkも1月、Kotlinのサポートを発表した。
JetbrainsのHadi Hariri氏はGoogleの影響について同意したが、その発表の前もKotlinは着実に上昇していると述べた。彼はInfoQに次のように語った。
TIOBE indexの急上昇は、Google I/Oでの発表に関係していると思います。それとは別に、1年以上前のリリース以来、Kotlinの採用は増えており、1.0のリリースから1.1(今年2月にリリース)まで、GitHubプロジェクトのコード行は8倍に増加しています。
TIOBE indexにおけるKotlinの順位といくらか関連しているが、Hadi氏は結局「Kotlin採用の継続的な増加がより重要なことです」と述べた。
TIOBE Programming Community Index (公式のタイトルを付けると)は毎月公表され、プログラミング言語の相対的な人気を反映している。これは、主要な検索エンジンから収集したデータを用いて、世界中の熟練したエンジニア、講座、サードパーティベンダーの数からランク付けしたものだ。今月版には、過去12ヶ月のトレンド分析も含まれている。なお、ランキングに含まれる言語はチューリング完全である必要がある。
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