EFF(Electronic Frontier Foundation)は、複数のタスクを対象とした進化型AI(artificial intelligence)研究を含む文書を立ち上げた。
文書の目的は、困難なタスクについて進歩を見出すための場所となることだ。メトリクスやデータセット、およびそれらを追跡するためのベンチマークを持たないタスクはたくさんある。AIの最新技術に関するオーバービューを立ち上げるため、EFFは数多くのブログ記事やWebサイトを調査し、研究者や開発者がGithub上でコントリビューション可能なJupyter Notebookを開発した。EFFは彼らに対して、新たなデータセットのためのプルリクエストを作成し、トレーニングメソッドのスピードや効率性について記載するように求めている。
EFFがオーバービューを立ち上げたのは、政治的な理由によりAIの現状を把握したかったためだ。彼らの目標は、法的、政治的、技術的な安全面において、どのようなタイプのAIを推進するべきかを知ることにある。このオーバービューを通じることで、ジャーナリストや政策立案者やAIテクノロジの利用者は、機械学習やAIの分野が現在どの程度広がっているのか、理解することが可能になる。プライバシを侵害したり、安全を脅かしたり、不公平や不正を恒久化するようなアルゴリズムの設計も可能であるため、こうしたリスクが発生する前にそれらを予測する手段が必要なのだ。
データに視覚的情報を提供することによるコントリビューションも可能である。進捗の状況は継続的に更新される。このプロジェクトはEFFプロジェクトとしてスタートしたが、自立性を備えたコミュニティ活動へと成長することを目指している。
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