Microsoftは.NET Standard 2.0の最終バージョンを発表した。これには32,000以上のAPIが含まれ、.NET Standard 1.6よりも140%、.NET Standard 1.0に比べて400%増えている。
.NET Standardは、.NET Framework、.NET Core、Xamarinを含む複数のプラットフォーム間で.NET互換性を提供するMicrosoftのソリューションだ。近い将来、Unityはツールを最新バージョンに合わせる際、.NET Standardをサポートする予定だ。
.NET Standard 2.0は、.NET Framework 4.6.1、.NET Core 2.0、Mono 5.4、Xamarin.iOS 10.14、Xamarin.Mac 3.8、Xamarin.Android 7.5によってサポートされる。UWPの新バージョンは、今年後半に最新のStandardをサポートして利用可能になる予定だ。
多くのNuGetパッケージは.NET Framework向けに作成されており、Standardと互換性を持たせるのはかなり難しい。そこでMicrosoftは、たとえ.NET StandardやPCL向けにビルドされていなくても、ライブラリを複数のプラットフォームで動かせるようにする薄いレイヤーを追加した。この互換性機能のおかげで、NuGetパッケージの70%ほどはStandardと互換性がある。
.NET Standard 2.0は1.x Standardへの破壊的変更は導入されず、1.6をベースにしている。それでもMicrosoftは、 大量のAPI追加と互換性レイヤー導入のため、バージョン番号を2.0に上げることにした。2.0で導入された新APIの大部分は.NET Frameworkからやってきたもので、およそ15,000を占めている。これでFrameworkで最も使われているバージョン、.NET Framework 4.6.1で最新のStandardをサポートしやすくなる。APIはここに未加工の形でリストされており、1.6との差分はここで見られる。
関連情報: .NET Core 2.0の安定バージョンは9月18-19日のDEVintersection Europeで発表される予定だ。
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