BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Open API InitiativeがOpenAPI Specification 3.0.0を発表

Open API InitiativeがOpenAPI Specification 3.0.0を発表

原文(投稿日:2017/08/07)へのリンク

Open API InitiativeがOpenAPI Specification (OAS) version 3.0.0のリリースを発表した。

今回のリリースは、2年ほどの開発と、2017年1月の発表から始まり、2月の実装者向けドラフト、6月のパブリックコメント募集と続く、7ヶ月のリリースプロセスの成果だ。InfoQは以前、OAS 3.0の主要な新機能についてレポートした。OAS 3.0には、コールバックと複数ホストのサポート、JSON Schemaサポートの改善、ComponentsやLinksなどの新しいプロパティが含まれる。

コミュニティからの反応は圧倒的にポジティブで、Twitterには祝福と興奮のメッセージが流れ、オープンソース並びに商用ツールにおけるOAS 3.0サポートは増している。Version 3.0は、その仕様とLinux Foundationガバナンス下にあるOpen API Initiative (OAI)にとって、大きなマイルストーンだと見なされている。

OAS Technical Developer Community (TDC) のメンバーであるRon Ratovsky氏は、3.0までの道のりと仕様を新バージョンにする上でグループが直面した課題について、InfoQに語った。OASは3年ほどGithubで管理されており、2014年9月以来、6名のTDCメンバーが580のイシューをレビュー及びクローズしてきた。まだ200以上がオープンの状態だ。Ratovsky氏はリクエストの整理、議論、優先順位付けという大仕事について、OASの主たる目標に向かいながら、幅広いユーザーのニーズを考慮することが重要だと主張する。その目標とは、REST API記述を標準化して改善することだ。そのため、GraphQLのような新しいプロトコルやパターンのサポートは、議論されてはいるもののの、ロードマップにはまだ載っていない。

幅広く議論されているコミュニティのニーズを解決しようと、OAS 3.0にはLinksオブジェクトという新機能が含まれている。これを「nod to hypermedia」と呼ぶ人もいる。Ratovsky氏は、Linksオブジェクトは本質的に動的で自己文書化されたハイパーメディアに対する静的な代替品だと説明し、次のように述べた。「これを行う方法とソリューションを提供する方法について検討しているところで、最初のステップとして静的にしました。開発をさらに進める前に、Links機能へのさらなるフィードバックを求めています。ハイパーメディアに関して、機能を拡張し、さらに役立つようにしたいと思っています。」

TDCはLinksオブジェクト以外でもフィードバックを求めている。ほとんどのオープンソースプロジェクトと同様に、OASはコミュニティのサポートと参加を頼りにしている。「正直なところ、私たちはコミュニティの議論と取り組み(機能リクエスト、コメント、プルリクエストなど)を頼りにしています」Ratovsky氏は語る。「プロダクトマネージャーやQAエンジニア、テクニカルライターをはじめ、APIライフサイクルに関わる人たちから、もっとたくさんのフィードバックを得たいと思っています。OASはみなさんの仕事をどのように改善できるでしょうか?」

こうした議論に参加する方法について、GithubのOASリポジトリに詳しい情報がある。新機能の実装とSwagger 2.0からOAS 3.0への移行について学びたい人向けに、SmartBearは8月9日にオンラインセミナーを開催する。

 
 

Rate this Article

Adoption Stage
Style
 
 

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT