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Agile 2017基調講演 - リーダシップと関与をすべてのレベルで実現する

原文(投稿日:2017/08/21)へのリンク

先頃Orlandで開催されたAgile 2017カンファレンスで、ベストセラー“Turn The Ship Around!”の著者である元海軍大佐のDavid Marquet氏が、インテントベースのリーダシップに関する興味深い基調講演を行なった。

氏はまず、将来的なビジネスバリューの創造には、思考と意思決定(氏がブルーワーク(blue work)と呼ぶもの)に基づく仕事と、規律の実践とプロセス(こちらはレッドワーク(red work)と呼ぶ)に基づく仕事との役割の対比をよりよく理解することが必要である、という説明から講演を始めた。氏の話は、米国海軍艦隊で最もパフォーマンスの悪い潜水艦であったUSS Sante Feの指揮管理と、そこで氏が初めて経験したことについてだった。

リーダシップにおいて最も重要な特質と行動のひとつは、“知らない”と言えることだ、と氏は言う。

乗組員の前に立って何かを知らないと言うのは、私にとって非常に恐ろしいことでした。ですが、それを言った後の私は解放感と、正直に言うと ... 実際には、乗組員の私に対する敬意が高くなったのです。敬意を失うだろうと思っていました。

さらに氏は、リーダとして過去に誤った指示を行なったのならば、その解決策は単に正しい指示を行なうことだ、と主張する。ただし、リーダとしての私たち自身の行動を変える必要がある。単に指示をするのではなく、自分の意図がどこにあるのかを教えなくてはならない。そして、止められない限り、それを実行するのだ。その結果は皆のものになる。そうすれば、次には単なる意図の実現を越えて、自身による意思決定が可能であることを証明する必要がある。これにより、組織のすべての場所において、自らの考えで仕事をするようになるのだ。

すべてが本当に、本当にうまく行きました ... 自分の人生を嫌うような以前のやり方ではなく ... 自らの仕事を愛するようになり ... USS Santa Feの乗組員は海軍に高く評価されたのです。一人として職を失うことなく、潜水艦の運営において海軍史上最高のスコアを記録しました。

氏はStephen Covey博士 (“7つの習慣”の著者)と共同で、このプロセスの仕組みを解説した“リーダのためのリーダシップ”を開発した。あなたはリーダとして、部下を次のレベルに導くのだ。

7. やり続けている ...
6. やり終えた ...
5. やるつもりだ ...
4. やりたいと思う ...
3. 考える ...
2. 理解する ...
1. 何をするのか教えてほしい

(レッド)ワークのプロセスにおいては、ストレスを加えることによってパフォーマンスが向上するか、あるいは同じ状態を保つことができる、とMarquet氏は述べている。しかしながら、認知的な(ブルー)ワークでは、ストレスはすぐに思考能力を抑圧してしまうのだ。

重要なのはただひとつ、勝つための意思なのです ... 何をするかを告げられなくても、自らの仕事を行なうチームを構築する必要があります。

必要であればレッドワークから抜け出すことを可能にする手段を作り上げる必要がある、その好例がToyota工場のあんどんコードだ、と指摘して、氏は講演を結論付けている。

少しの不安も覚えていないのであれば、チームをあなた自身が過剰にコントロールしています。それはチーム構築ではありませんし、思考を注入していないのです。

基調講演のビデオはAgile Allianceから入手することができる。InfoQは以前にも、アジャイルにおけるインテントベースのリーダシップの適用についてMarquet氏にインタビューしている。

 
 

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