GoogleがAndroid 8.0 Oreoの最終バージョンをリリースした。ソースコードはAOSPに公開され、サポートされているNexusとPixelでシステムイメージが利用可能になった。Android 8.0には、既存のアプリケーション機能に影響する複数の変更が含まれている。
Android 8には、PIP、統合されたInstant Apps、通知チャンネル、オートフィル、バッテリーライフ改善のためのバックグラウンドの位置情報および実行の制限、Playプロテクト、Google VPN経由のパブリックWiFi接続、アダプティブアイコンなどの新機能が含まれている。一部の機能については、以前の記事「Android Oの新機能: 通知チャネル、バックグラウンド制限、PIP他」で詳しく紹介した。
開発者は、Android 8.0への移行ガイドにしたがって、アプリケーションをテストすることをおすすめする。対応するAPI (level 26) をターゲットにしなくてもアプリケーションは引き続き動作するが、いくつかの注意点がある。以下に制限の一部をあげる。
- バックグラウンド実行には新たな制限がある。アプリケーションがアクティブなコンポーネントのないキャッシュ状態になると、そのアプリが保持するWakeLockはすべて解放される。バックグラウンドで動作しているアプリケーションは、バックグラウンドサービスへのアクセスに制限が課される。
- バックグラウンドアプリケーションの位置情報更新頻度が低下する。これはGoogle Play Servicesを含む全てのサービスに影響を及ぼす。
- HTTP、HTTPS、Bluetooth接続用ネットワーキングAPIの使用に関して、複数の変更がある。
- Android 8にはセキュリティに関する多数の変更が含まれている。たとえば、SSLv3のサポートは削除されている。また、サーバーがTLSネゴシエーションを正しく実装していない場合、以前のTLSバージョンにフォールバックしなくなる。
アプリケーションに影響する可能性がある変更について、詳しくはAndroid 8.0での動作変更点を読むことをおすすめする。自分のアプリケーションの動作に影響するかもしれないので、開発者はこれらの変更について知っておく必要がある。今回のバージョンで導入された新機能の使い方については、コードサンプルのサイトが参考になる。
サポートされているNexusとPixelは、キャリアの新バージョン配信準備ができ次第、数週のうちにAndroid Oreoに更新できるだろう。年末にかけて、サポートされているデバイスでAndroid 8が利用できるよう、Googleは主要なメーカーと作業中だ。
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