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State of Elm 2017 Survey調査の結果が公開

原文(投稿日:2017/08/14)へのリンク

Brian Hicks氏が“2017 State of Elm Survey”の結果を発表した。そこではコミュニティの拡大こそ確認できるものの、誕生間もないこの言語の前途はまだまだ長い。

調査には1,170の回答があり、昨年(614)よりも90%増加している。その大部分がWeb開発にElmを使用しているが、Web開発以外の用途の変化から、コミュニティがこの言語に新たな用途を見出しつつあることが分かる。ゲーム開発やグラフィックでの使用が減少し、開発ツールや教育の場での利用が増えているのが一例だ。これは調査自体の成果のひとつかも知れない、と氏は述べている。

言語自体の若さは、いくつかの領域に現れている。現在のバージョンは0.18である。企業開発者としては傍観を決め込まざるを得ない数字だ。ユーザに提供するアプリの開発においてElmを実際に使用している回答者は、全体の7パーセント以下に過ぎない。長期サポート(Long Term Support)バージョンとするには、言語がいかにも若過ぎるのだ。今年の回答で、少なくとも1年間Elmを使用しているユーザはわずか30%だった。

開発者の大半にとって、Elmに関する最新情報の入手方法は従来に比べてより限定的となっており、これが可視性の欠如に寄与している可能性がある。Elmに関するニュースやディスカッションの発見手段のトップ4は、Slack、Reddit、Elm Weekly Newsletter、そしてTwitterである。これらのうちの3つは、Googleなど従来の方法からの発見が本質的に制限されているものだ。

回答者の11パーセントが、最も困難な点としてその学習曲線を挙げている。 “新しいユーザはsubredditに、経験を積んだユーザはSlackに頼る傾向があります”、とHicks氏は言う。言語を学ぶ人々に対して氏が勧めるのは、“Slackに参加する ”ことだ。“支援を早く見つけられます。メッセージボードではなくチャットだということも理由のひとつですが、参加者の数が多いのです。” InfoQとのインタビューでもHicks氏は、“行き詰まりから早く脱出”するためにはSlackがよい、と話している。

言語を学ぶ方法はたくさんありますが、SlackあるいはRedditを使えばサポートを一番早く受けられます。しかし、これはオンラインでの対話に過ぎません。“Elm in Action”を始めとするRichardの仕事(クラスやコミュニティとのやりとり)は、Elmカンファレンスや私自身の著書(もう少し高度な内容ですが)を始め、Elmへの入門手段として広く一般的に引用されています。

これは事実かも知れないが、エキスパート対初心者の比率やSladckのようなチャットシステム独特の性質が、初心者を怖じ気づかせる可能性もある。

Hicks氏はInfoQの“Virtual Panel on the State of Reactive JavaScript and Elm”のパネリストとして、Elmについてより多くの意見を述べている。

 
 

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