Visual Studio 2017の15.3プレビューのリリーススケジュールを見ると、Microsoftは、このエディションの正式リリースに近づいているようだ。ここ数週間でVS2017 15.3 Previewに施された変更はバグフィックス目的に絞られており、今回のVS2017 15.3の最終プレビューでは、C# 7.1のサポート、C++言語サービスの改善、IDE自体への変更が確認できる。いくつかの重要なバグフィックスによる安定性とパフォーマンスの向上も、この印象を裏付けるものだ。
C++開発者はIDEを見て、標準テンプレートのロケーションがいくつか変更されていることに気付くはずだ。Win32ベースのプロジェクトは、Windows Desktopカテゴリに含まれるようになった。Windows ConsoleとDesktop Applicationのテンプレートは、ウィザードを呼び出さずに、それぞれのプロジェクトを生成する。Windows Desktop Wizardが必要ならば、利用することも可能だ。
15.3 Previewでは、C# 7.1言語機能がサポートされている。・これについては、InfoQのJonathan Alenが2つのパートで詳しく説明している。パート1では非同期メインとデフォルト式、パート2ではタプル名の推論とジェネリクスのパターンマッチングを取り上げている。15.3 Previewでは、VS2017内からこれらの機能を試すことが可能だ。
・ユーザビリティの面ではInfobarが追加された。インストール済みの拡張機能が正しく動作していない可能性のある場合、その通知に使用される。これによってユーザは、問題のある拡張機能を無効にするか、あるいはそのままにしておくかを選択できる。
VS2017 15.3の追加機能としては他に、便利なコマンドラインユーティリティであるvswhere.exeがある。このツールは、VS2017のすべてのインストール済みインスタンスに関する情報を提供するためのものだ。最初に導入されたのは15.2だが、15.3ではデフォルトでPreviewインスタンスを表示しないように修正されている。検索結果にPreviewビルドを含めるには、コマンドラインパラメータ -prerelease を加えればよい。
修正された多くのバグの中には、次のようなものがある。
- Lightweight Solution Load有効時のソリューションビルド時間が改善された
- Solution Explorerが修正され、Track Active Itemが正しく機能するようになった
- その他、多数の安定性向上と修正
毎回のことではあるが、Visual Studioのプレビューリリースは実務使用を目的としたものではなく、そのような使用は許可されていない。興味のある開発者は、Visual Studio 2017 15.3 Previewを今すぐダウンロードすることができる。リリースノートもレビューが可能だ。
この記事を評価
- 編集者評
- 編集長アクション