Amazon Web Services (AWS)は最近、CloudWatchのダッシュボードとウィジェットとプログラムで作成、変更できるようにした。動的なリソースライフサイクルの追跡とクロスアカウントのダッシュボードのメンテナンスの一貫性を実現できるようにするためだ。
Amazon CloudWatch DashboardsはAWSのアカウントレベルのAmazon CloudWatchの機能(以前の記事)であり、メトリクスやAWSの複数のリージョンを監視するためのアラームやランブックを見ることができる、"カスタマイズ可能なページ"を提供する。ウィジェットには単一の値や、折れ線グラフ、積み上げ面グラフのようなCloudWatch Metricsか、GitHub Flavored Markdownで定義されたテキストを表示して、運用のプレイブックを共有したり、他のダッシュボードへのリンクや外部リソースへのリンクをはることができる。
AWSは対話型ダッシュボードの作成をコンソール経由のAPIで公開していなかった。したがって、Infrastructure as Codeで動的にダッシュボードを作成したり再利用したりすることができなかった。今回のリリースで、API、CLI、CloudFormationがサポートされ、ダッシュボードを命令的かつ宣言的に作成、編集できるようになった。ダッシュボードはJSON構造で表現され、AWSコンソールからもアクセスできる。ユーザーは簡単に作成済みのダッシュボードをエクスポートして、あとで自動化するために活用できる。
単純なダッシュボードの構造と構文でウィジェットの場所と構成が定義できる。ほとんどが自明な属性をベースにして設定される。ダッシュボードは24のセルを持つ格子で構成され、必要に応じて大きさを変えられる。ウェジェットはその内部のセルに置かれる。反復される可能性があるメトリクスの配列をショートカットするために、メトリクスに先立つ値を"."を定義するだけで後続のメトリクスで再利用できる。
{
"widgets": [
{
"type": "metric",
"x": 0, "y": 0, "width": 6, "height": 6,
"properties": {
"view": "timeSeries",
"stacked": false,
"metrics": [
[
"AWS/EC2", "NetworkIn", "AutoScalingGroupName", "ECS-ClusterASG-ZGR8VLF5QBLQ"
],
[
".", "NetworkOut", ".", "."
]
],
"region": "ap-southeast-2"
}
}
]
}
cloudwatch-dashboards-cloudformation-sampleというリポジトリにはより包括的な事例がある。このリポジトリの事例には、AWS::CloudWatch::DashboardリソースでAWS CloudFormationを使ってダッシュボードをプロビジョンする方法も含まれている。CloudFormationのクロスプラットフォームな代替であるTerraformもaws_cloudwatch_dashboardリソースを提供する。
また、Amazon CloudWatchはHorizontal Annotationsをグラフに追加できるようになった。これは、"事前に定義した値、例えば、SLAの閾値をメトリクス上で素早くチェックしたり、メトリクスの値を解釈するための文脈上の情報を提供する"ことができる。Y軸の重要な値に手動またはプログラムから線を引き、オプションで線の間の領域に影をつけることもできる。これを使うユーザーはダッシュボード上のCloudWatchアラームを視覚化する機能を補完できる。CloudWatchアラームはAWSが今年の始めに提供を開始した機能だ。
Amazon CloudWatchのドキュメントにはユーザーガイド、ダッシュボードの使い方、AWS CLIリファレンス、APIリファレンスが含まれている。Amazon CloudWatch forumでサポートが提供されている。15までのメトリクスが含まれる3つのダッシュボードを無料で作成できる。追加のダッシュボードと最初の100万回以上のAPIのコールは利用量によって課金される。
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