Microsoftが.NET Framework 4.7.1のプレリリースを発表した。今回のリリースには、多岐にわたる改善が含まれている。ここでは、WPFアプリケーションのアクセシビリティ改善に関する変更を見ていく。スクリーンリーダー、ハイコントラストといった領域で改善が予定されている。MicrosoftのPreeti Krishna氏は、Windows Formsも同様に改善されることを示唆しているが、これについては今後のリリースで対応される予定だ。
スクリーンリーダーソフトウェアを使っているユーザーは、それを頼りに、現在、画面上に表示されているものに関する有益な情報を得ている。スクリーンリーダーソフトウェアを考慮していないUIの場合、現在のフォーカス外で発生したUI変化を認識するのは困難になるだろう。LiveRegionsを実装することによって、UI開発者は現在のフォーカス外で発生した変化をスクリーンリーダーソフトウェアに警告することができる。LiveRegionsは所望の要素のAutomationProperties.LiveSettingプロパティで指定できる。これを指定することで、UI変化の発生時に、新しいイベントがトリガーされる。
見た目も改善されている。今回、ハイコントラストの見栄えを改善するため、UI要素に変更が加えられている。修正されているコントロールには、Expanderコントロール、CheckBox、RadioButton、ComboBox、DataGridが含まれる。
WPF DataTemplatesも4.7.1で少し変更されている。DataTemplatesの要素が自動更新されるようになった。この変更はVisual Studioにおけるエディットコンティニュ(Edit-and-Continue)のサポート改善によるものだが、その使用を制限するものは何もない。この機能を有効にすると、デバッグセッション中にDataTemplatesに変更を加えてアプリケーションを継続することで、その変更の影響を確認することができる。
.NET Framework 4.7.1のプレリリースは、Windows 7 SP1以降で利用できる。Microsoftによると、このプレリリースのインストールはテスト環境だけにするべきだ。プロダクション環境での使用は、サポートされていないし許されていない。
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