Eclipseファウンデーションは開発者に参加を呼びかけている。Java EE技術開発の次の段階に手を貸してもらうためである。InfoQはJava EEのEclipseファウンデーションへの移行というオラクルの決定について以前レポートしている。
EclipseはプラットフォームをクラウドネイティブなJavaとマイクロサービスに新しくフォーカスさせると発表した。伝統的なエンタープライズJava開発者が簡単に新しい世界に移行できるようにする。プロジェクトはJava EE標準を進化させるだろう。そしてベースラインとして最近リリースされたJava EEのバージョン9を使う予定だ。
新しいプロジェクトのコードネームはEclipse Enterprise for Java(EE4J)で、ブランド名は後々発表される。次のEclipseファウンデーションの役員会議は10月23日の月曜日に予定されている。そこでEE4Jプロジェクトが承認されることになっている。
この日に先駆けて、プロジェクトのドラフトの趣意書が整えられており、Eclipseはこのドラフトへのフィードバックを活発に奨励している。コミュニティのメーリングリストがフィードバックを送る場所として推奨されている。
短期間の設定のため、EE4Jの趣意書へのコメントとフィードバックはすべて10月16日の月曜日までとしている。一度役員によりトップレベルのプロジェクト趣意書が承認されれば、EclipseはEE4Jプロジェクトを作り始められる。
プロジェクトが作られたあと、2017年の残りと2018年にかけての最初のスコープは既存のJava EE 8技術をプロジェクトのリポジトリに移し、プラットフォームを進化させるプロセスを定義することだ。このプロジェクトがEclipseの様式でオープンソース化を進めることを意図している。より柔軟なライセンスとファウンデーションの特徴的なものであるオープンな運営プロセスで、ということだ。
コミュニティからの最初の反応はとてもよいもののように見える。Martijn Verburg氏、ロンドンJavaコミュニティのリーダーは次のように述べている。
「オラクルがJava EE 8をEclipseファウンデーションに寄贈したことは伝統的なエンタープライズJavaにとってとても大きな一歩です。オラクルと、TomiTribeやレッドハット、IBM、Payara、他のベンダを含むオープンで、共有されたコミュニティと、コミュニティからの何千というJava開発者がエンタープライズJavaをクラウドネイティブやマイクロサービスといったユースケースに向けてより早く進歩させることができるでしょう。
前例のないレベルの活動の場がここに作られており、私はJavaエコシステムにいるすべての人に、今Eclipse EE4Jプロジェクトに加わり、エンタープライズ開発者のためにクラウドネイティブ、マイクロサービスであるJavaの未来を形づくることをとてもお勧めします。」
EE4JがJavaOneで発表された唯一の大きな進展であり、エンタープライズJavaは間違いなく戻ってきた。今後数週間で、 InfoQはプラットフォームを再び革新し、マイクロサービスのエコシステムと新世代の開発者にもたらす活動の進展をレポートする予定だ。
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