GoogleがAndroid開発のためのファーストクラス言語としてKotlinを公式サポートすることを発表して6ヶ月、Kotlinの利用は倍増している。GoogleのプロダクトマネージャJames Lau氏によると、Android Studio 3.0プロジェクトの17%以上がKotlinを使っているという。
Lau氏が出した数字は、Android開発者の約15%がKotlinを使っており、アプリの20%がJavaからKotlinに移植されている、という最近のRealmのレポートと一致している。さらにRealmは、2018年末までにAndroid開発者の50%がKotlinを使っていると予測する。
Lau氏の説明によると、Googleはこの数ヶ月、Android開発のKotlinサポートの改善に取り組んできたという。InfoQが報告したように、Android Studio 3.0はKotlinの安定したサポートを提供しており、Kotlinファイルの新規作成やJavaコードのKotlinへの変換が可能になっている。加えて、Android Studio 3では、Kotlinファイルにペーストするだけで、JavaスニペットをKotlinに変換することが可能だ。
もうひとつの大きな改善は、Android Support LibraryへのNullabilityアノテーションの追加だ。実際のところ、Javaの参照はnullになる可能性があり、null値の扱いに関するKotlinの特別な要件を破ってしまう。Nullabilityアノテーションを使うことで、null可能およびnull不可能な変数が適切に扱えるよう、Kotlinコンパイラに十分な情報を与えることができる。
最後に、GoogleはKotlin利用に関心のあるAndroid開発者に指針を与えようと、2つのガイドを公開している。Kotlin Style Guideには、命名規則やフォーマット等を含むルールとコーディング標準がまとめられている。Interop guideは、JavaやKotlinで慣例に従った使い方ができるように、API作成時のベストプラクティスにフォーカスしている。
Android開発でのKotlin利用に関心があるなら、Android Studio 3に飛びつく前に、より良いKotlin体験提供のための残件をチェックしておくとよいだろう。
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