Parcel.jsはJavaScriptモジュールバンドルにゼロコンフィギュレーションオプションを提供する

Parcel.jsは、12月5日にローンチされた新しいオープンソースJavaScriptモジュールバンドラである。Parcelのローンチ発表では、webpack、browserify、rollupのような既存のモジュールバンドラとは違いスピードとゼロコンフィギュレーションがうたわれており、組み込みキャッシュを使うことでwebpackより最大10倍高速であると主張している。

Parcelは、プラグインを使用することなくにJavaScript、CSS、HTMLファイルといったファイルアセットが最初からサポートされている。開発者はNPMからインストールでき、CSSプリプロセッサ、コード分割、ホットモジュールリロード、開発用サーバー、キャッシュなどがすぐに利用できる。

コアチームは、ユーザーのリクエストに対応してすぐに機能を追加し、今後のロードマップには、WebAssemblyサポート、ソースマップ、tree shakingが含まれる。コアチームメンバーであるShawn Presser氏によると、このプロジェクトに参加するには、parcel slackチャネルへの参加や、github issuesへの登録を提案する。ローンチからたった1か月だが、プロジェクトにはすでに50人を超えるコントリビューターがおり、彼らは新しいオープンソースコントリビューターに非常にオープンである。

必要なモジュールバンドラがゼロコンフィギュレーションであるが、開発者がビルドをカスタマイズできないという意味ではない。Parcel.jsコア開発者であるDevon Govett氏によると:

'ゼロコンフィギュレーション'は、@parceljsに設定ができないという意味ではありません。まだbabel、 postcssなどの設定が必要かもしれない。考え方としては、設定の読み込みやプラグインなど、すべてのプロジェクトで必要になる定型的な設定を避けることです。

Parcelはまた、プラグインAPIによって拡張も可能だ。開発者はAssetハンドラとPackagersを構成して、ひとつのメソッドAPIを呼び出すだけで、Parcelにそれらを登録できる。parcel-plugin-プレフィックスでインストールされたパッケージは、自動的にparcelに検出されて、読み込まれる。過剰な構成をすることなく、パッケージマネージャーを拡張可能だ。

ローンチから1か月の間にParcelは、15,000を超えるgithubスターを獲得し、NPMを通じて500,000もダウンロードされ、代替のバンドルとして高い関心を示した。

開発者はparcel.jsドキュメントをチェックしたり、freecodecamp.comにある詳細なウォークスルーを調べることができる。