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JavaScript 2017の調査結果を分析する

原文(投稿日:2017/12/21)へのリンク

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State of JavaScript 2017の結果が届いた。過去数年と同様、停滞を危惧する一部業界の支持者の声を反映して、JavaScriptは予想を超えるペースで変化を続けている。

今年の結果を公表するWebサイトには“Connections”ビューが用意されていて、コードダイアグラムを対話的に操作してデータを調査することができる。例えばチャートを使って“JavaScript Flavors” (ES6, TypeScript, Flowなど)と“Front-End Frameworks” (React, Angular, Angular 2など)を選択すれば、FlowよりもTypeScriptでReactを使用している開発者が多いことを視覚的に確認できる。このデータをドリルダウンすれば、4,300人の開発者がMicrosoftの型付けされたJavaScriptの亜流を使用しているのに対して、Facebook自身が開発したJavaScriptの型システムであるFlowの利用者は2,200人強に過ぎないことが分かる。調査ポイントの数は実質的に無限である。

image showing the relative use of typescript and flow among React developers
React開発者が使用しているJavaScriptの“フレーバ”を示す図

フロントエンドライブラリの面では、Vueがマインドシェアと利用数の両面で大きく前進し、Angular 2を越えて、(React、Angularに続く)3番目に利用されているフレームワークに躍り出ている。さらに詳細を見ると、フレームワークの使用傾向が国によって異なることが分かる。AlibabaやBaiduなどの企業が採用しているVueは、中国での利用が非常に多い。作者のEvan You氏によると、“中国語に翻訳された資料のできが非常によかったことが、中国でのVueの採用に拍車をかけている”。Angularはインドで、Reactはオーストラリアとロシアで、それぞれ多く採用されている。

調査結果によると、lodashがその元となったアンダースコアライブラリのほぼ7倍使用されている一方で、4,700人の開発者が現在もjQueryを使用していると回答している。テキストエディタについては、MicrosoftのVS Codeが最も多く利用されており、AtomとSublime Textがそれぞれ2番、3番となっている。

その一方で、開発者はいまだJavaScriptに批判的だ。57パーセント以上の回答者は“現在のJavaScriptアプリ開発は複雑過ぎる”ことを認めているが、それでも82パーセントがJavaScriptアプリ開発を楽しんでいる。

当然ながらこれら結果の一部は、調査の対象として告知された開発者コミュニティの方向への偏りを含んでいる。State of JavaScript in 2017のタイプの他の調査としては、例えばJetBrainsによるものなのがあって、異なる視点を提供している。

調査を作成したSacha Greif氏は、2018年を次のように予想する。

TypeScriptの興隆とVueの継続的かつ急激な成長以外に、私はGraphQLに注目したいと思います。最大の関心率(“学びたいと思う開発者数”対“関心のない開発者数”)を持つテクノロジでありながら、現在のユーザ数は依然として非常に低いのです。おそらく2018年が、GraphQLを学ぶエコシステムがかなりの部分を占めることになるでしょう!

今年の調査には28,000人を越える開発者からの回答があった。2016年には9,307人であったことを考えれば、結論を導く開発者ベースはより大きくなっている。

 
 

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