オラクルがJavaの現行以外のバージョンに対する無償サポートをさらに早く終了に

Java 9以前は新しいGAバージョンが"固定される"ところで重なる期間があった。推奨バージョンとして宣言される前にだ。スムーズな切り替えができるよう一定期間(通常12ヶ月以上)、以前のバージョンに対して無償アップデートが続けられ、それは最新ではなくなったあとでさえ続いた。しかし厳密な期間ベースのスケジュールに変更となったことで、InfoQは秋にレポートしているが、この慣習的な無償サポート期間もおそらく終わりとなるだろう。

以前のアプローチはエコシステムによく合っていた。実際には新しい機能にちょうど依存するチームだけがすぐ移行していた。積極的にアップデートしたいという職場でさえ少なくとも2、3のマイナーアップデートを待つ傾向があった。現代のソフトウェアプラットフォームはとても複雑で、.0.0リリースでは小さな実装不備があることはまったく普通である。

すぐにアップデートすることでリスクを取りたくないというチームは多い。ゆえにこののんびりとしたアプローチがアプリケーションの所有者の間にリスク嗜好のばらつきがあることとよく合っていた。新しいバージョンが先進的な機能(たとえばJava 8のラムダ)を含んでいるとき、適用曲線は対応して急激となり、"あるとよい"リリースではかなり緩やかになる。

新しいリリースプロセスに切り替わるため、オラクルが発表したロードマップには取り組まれていない重要な欠点がいくつかあるように見えると知られ始めている。オラクルの新しいロードマップは期待されていることから、そして以前のすべてのバージョンと異なるように見える。

最近のブログ投稿で、Azul SystemsのSimon Ritter氏はこの画像を示した。これはリリースサイクルを表しており、オラクルの公式声明から推定された限りにおいてのものである。投稿ではAzulが提案するサポートの解決案の要点も述べている。

現状ではもはやJavaの新バージョンが"固定され"サポートが継続される猶予期間がない。代わりに、新バージョンがリリースされるとすぐに、それがデフォルトになり職場ではすぐにそちらに変えることが期待される。もし彼らがオラクルから無償でサポートされることの望むなら、である。これは"崖っぷち"だ。

また注目すべきことは、古い"列車"リリースモデルの下で開発されたにも関わらず、Java 9には長期間サポートのオプションがいかなる種類もない。Java 9からすぐに再度移行する準備ができていないなら、堅い企業はJava 9を実環境に導入すべきでない。オラクルは長期の未来がないということを彼らの視点から明らかにしてしまった。

OracleのスポークスマンであるDonald Smith氏がTwitterで次のように述べた。

過去のJDK 6とJDK 7のアップデートプロジェクトのように、もし適切な団体がオラクルがリードするJDK 9のリリースの最終版がリリースされた時点で、JDK 9のアップデートをさらに続けると名乗り出るなら、私たちはそのような移行をどうすればベストにできるかこのプロジェクトのメーリングリストで議論するつもりです。

実態は世界中のJavaの職場の大多数が無償のJavaを使いオラクルや他のベンダと正式なサポート契約をしていない。オラクルの戦略はこれを変えようとする、そして顧客企業に商用サポート契約を強いようとする試みとして解釈できる。

しかし、たとえこれがその意図であっても、一見したところ新しいJavaのリリースモデルの別の側面と対立している。オラクルはJava 10からOpenJDKバイナリを公式なリリースとして出荷し始めるとはっきりと公表した。これはOpenJDKが今OracleJDKの暫定的な代替品であるという事実の暗黙的な承認というだけだろう。

InfoQはオラクルにコメントを求めたが、公開時点では公式な返答はもらっていない。