.NET Core 2.1 はどこに向かうのか？

Microsoft の Scott Hunter氏 は .NET Core 2.1 における同社の計画を発表した。 CLI ツールが開発者の使いやすさを大幅に向上させるように見える。Microsoft は毎日 50 万人に近い開発者のアクティブな利用を監視することができると Hunter 氏は述べている。Microsoft の統計によれば、2017年9月に .NET Core 2 の利用率は .NET Core 1.x を上回った。
Microsoft は .NET Core 2.1 で注力しているいくつかのテーマのうち、ビルド性能の高速化、内部エンジニアリングシステムの高速化や .NET Framework との互換性向上がある。全ての .NET Core プロジェクトは 2.1 でビルド時間が高速化するはずであり、Microsoft の事前のベンチマークでは大きなプロジェクトほど大きなメリットが得られるとのことだ。

.NET Core 2.1 は "minor-version roll-forward" と呼ばれるフレームワーク互換へのアプローチを初公開予定である。同機能により、アプリケーションのランタイム対応にかかる労力を減らすことができる。これは .NET Core 2.1 を利用するアプリケーションは改変なしに将来のマイナーバージョン (2.2, 2.3, etc.)で実行できることを意味している。

Ready To Run（R2R）プリコンパイルされたアセンブリではインストールサイズが減る予定だ。.NET Core 2 が採っていたアプローチは起動時間の短縮には良かったが、ひとたびアプリが実行開始するとそれによって得られる利益は少なかった。

.NET Coreをサポートするコマンドラインツールも改善予定だ。  開発者の利便性を高めることを目的とし、開発ツールのパッケージ化とインストールをサポートするため .NET Core 2.1にいくつかの新しいコマンドが追加される。 dotnet pack は配布時に必要なアセンブリをパッケージし、dotnet install tool exampleApp は実行時にユーザディレクトリの .dotnet\tools フォルダにインストールを行う。この場所は自動的にパスに追加されるためローカルディレクトリに関係なく新しい実行ファイルを使用することができる。

これらアプリケーション向けの追加改善を用い、dotnet publish を使用しすることでパッケージ化できる。.NET Core 2.1 では、作成されるパッケージに対しデフォルトでランタイムの最新パッチが含まれる。

公式スケジュールではまたリリースされていないが、Hunter 氏は彼のチームが .NET Core 2.1 プレビューリリースに参加しており、2月に公開する予定だ。2回目のプレビューは3月となり、Release Candidate は4月を予定している。2018年前半どこかで公式にリリース予定だ。