11月15日に Microsoft は Time Series Insights (TSI) の一般提供を開始した。動作サービスは Microsoft の Internet of Things(IoT)プラットフォームの一部であり、2017年4月にプレビューとして登場した。8月後半にルートコーズアナリティクスを含むいくつかの更新がされている。 同サービスは Microsoft の Internet of Things (IoT) プラットフォームの一部であり、2017年4月にプレビューとして発表された。8月後半に根本原因解析を含むいくつかの更新がされている。
TSI はプレビューだが ThyssenKrupp や Steelcase を含む数百の顧客がおり、彼らの商用環境の利用を含む数十億のイベントを受け取っている。Microsoft の Big Data Products Director である Ray Waite 氏は Azure ブログで以下の様に述べている。
大量の時系列データを商用利用向けに保存・解析するのに際し、顧客は面倒なリソース管理をなしにスケーラブルな活用が可能だ
処理を改善可能な多様なケースが存在し、オペレーション改善、ウィンドファームデータ、根本原因解析を TSI サービスとして活用してきた。 疑似リアルタイム処理の機能はそれらのビジネスと顧客に価値を提供することになる。ThyssenKrupp Elevator のソフトウェアエンジニアである Scott Tillman 氏は以下のように述べている。
問題の検出・診断にかかる時間を数日から数分に落とすことができた。わずか数クリックでデバイスのデータフローを可視化することが可能であり、顧客やマーケット要求の特定と解決を助けてくれる
Azure TSI のキモは時系列データを扱うデータベースの設計となる。加えて以下を提供する。
- 当該環境における全データストリームの視覚化
- 根本原因解析に対する複数手順を手助けするパターンや観点に対する可視化ツール
- IoT Event Hub の様な複数イベントソースとの接続性
- 時系列データを利用するアプリケーション向けの REST Query API
Image source: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/microsoft-announces-the-general-availability-of-azure-time-series-insights/
エンタープライズ企業はTSI に対するクエリ API を活用したカスタムアプリケーションを構築可能だ。オフィス・病院・学校向けの備品製造のリーディングカンパニーである Steelcase は TSI を利用した Workplace Advisor アプリケーションを構築した。Steelcase のリードソフトウェアエンジニアである Scott King 氏は説明している。
顧客の全社員が彼らの働く場所でさらに効率的に働けるかについて、我々は常にどのように顧客側が新たな想像をするできるかの手助けをしている。これを実施するためには、巨大な規模の時系列データを確保・格納する領域、リアルタイムでのデータ計算、データ統合が必要となり、これによりアプリケーション内で容易に閲覧・探索ができる。Time Series Insights API はワークスペース全体を跨いだリアルタイムの可視化機能を提供し、直観的に傾向の読み取りやワークスペース最適化の情報決定が可能となる。我々は TSI を構築に選定したが、同機能のスピードはデータに対する動的クエリ、定期的な分類や統合を利用可能となった。
同 API はAzure の利用者が活用するだけでなく、 Microsoft IoT Central と pre-configured Azure IoT connected Factory solution も同 API を利用している。
TSI サービスは Europe と US リージョンで一般提供され、SLA は 99.9% だ。更に、利用者はデータ保存期間を 400 日を超えて保存可能となり、これはマルチサイトの資産比較を一年を超えて高速にできることを意味している。現在 TSI は S1 と S2 二つの SKU で利用可能であり、それぞれユニット・月単位での課金であり、最大 10 ユニット利用可能だ。課金の詳細な情報は Time Series Insight Pricing で確認可能だ。
Image source: https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/calculator/?service=time-series-insights
Microsoft は TSI サービスをさらに拡張予定だ。
- PowerBI への統合と時系列データへの直接アクセス
- ストレージ格納期間の延長
- 特異データの組み込み検出の追加
- TSI エクスプローラの一般提供